午後から雨になるでしょう

あけました 2021

 

正月だというのにクリスマスニッセの写真だけどごめん。

我が家では年末にアクシデントがあり、まったく落ち着かない年越し、年明けでした。

年末年始を禁酒で過ごしました。え、酒飲み夫婦が。そう我々が。

いいお酒も買ってあったんだけどね、もうしばらくお預けです。

新型コロナは感染拡大し、もうちっともこれっぽちもおめでたい気分ではなかったですが、それでもあけましたね、おめでとうございます。

今年は年賀状も書かなかった。ごめんなさい! ごめんなさい!

 

ほんとうにきつい一年でしたね。

ひとによっては、コロナ禍で良かったこともあった……余計な会議が減った、などという方も多くいますが、わたしはもともと家で仕事しているというのもあり、結論から言って、いいことは一つもなかったです。(あーこう書くとせいせいするな! もう一回書こう、一つもなかった!)

いや、日々ささやかないいことはありましたがそれらはすべてコロナ禍とは関係ないものです。

 

ゴゴアメ公演もできなかった。

さまざまなことが困難ないま、ゴゴアメ、は別に、『のんびりやればいいじゃないか』ですよね、わたしもそう思うのです。

しかしわたしは考え続けるしかなかった。

考え、忸怩たる思いでじくじくし、出来ることと言えばささやかな寄付をしたり、世を拗ねたり、どうしてかねじ曲がってきたり、とことんねじ曲がったり、見た目はむっつりし、主にウツウツとふとんにもぐりこんでスマホを見ていたり、していました。

情けないことです。

でもそれがわたしです。

そんなわけで本来、ゴゴアメ公演のためのこのブログも当然、なかなか書けなかったし、もはやこのページを読んでいる人は誰もいないかも、なのですが時々、思い出して覗きに来てくださる方、ひょっこり通りがかった方、誰かが一人でもいる限り、書きます!!

いや、もし誰もいなくても、もうちょっと、今年は書こうかなと思います。

 

ふらっと遊びに来てくださるとうれしいです。

とっても。

 


吉永亜矢(2021年01月06日) カテゴリー:

おやつ

十五夜は見られましたか。今年の十三夜は、今月29日だそう。

ゴゴアメで『クライマガコの恋と十三夜』という作品をやって以来、気になるのだった。

 

母の圧迫骨折その後、先月末に成形外科への通院あり。

今回は母は車椅子に座れる状態で行けたので、寝たままだった前回よりはかなり楽だった。というか前回はほんとうにたいへんだった……火事場のバカ力的にやってたけど……

そして本人はわたしと一緒に過ごせて、うれしがっていた。もう気分は遠足状態。病院なのに……痛いのに……悲。

でも当日は天気も良く、外に出られた(外の空気をほとんど吸ってないが)のはほんとうに良かった。

この一年じゅう、施設の外へ一歩も出られなかったとなったら、悲しすぎる。

 

母は最近、いろいろ忘れるようになって、それで混乱し不安を訴えることもでてきた。

歳をとって自然な流れではあるが、この状況で面会もできず、部屋に閉じこもっていたら、当然、年寄りはみんな認知症が進む……ずいぶんはじめにそうなるだろうと思ったとおりになっていくのがなんともやりきれない。

本人たちばかりではなく、介護士さんたちにすべてをいつまでも任せきりにするなんてムリだと思う。介護士さんたちの精神的な負担も気がかり。みんな疲れてしまうよ。

でも母のいる施設のスタッフさんはなにかと連絡くださり、いまも『一緒に』連携してやっていこうとしてくださっているのが非常にありがたく、わたしにとっては救い。

しかし、最近になって対策が更に厳重になって、用事ができて面会と別に事務所宛に伺ったときは、前よりしっかり窓口はビニールカーテンでしっかり隔てられ、館内に入るドアも閉じたままの対応になっていた。もちろんその方がみなさんのためには安心である。でもやはり、なんとも言えない気持ちになった。

世の中の流れとのギャップもすごくて。帰りに通って行く街は、少し前とは違って人出で賑わっていて、レストランやカフェも混み合っているように見える。まあそうなっているからこそ、介護施設では厳重にしていくしかないのだろうなとも思う。

いろいろ思う。書こうとすると、思っていることの半分もうまく書けない。今日はこの話はこの辺で。

 

写真は、だいぶ前になっちゃったけど、まりちゃんとオンラインお茶会をやってみた、ときの。

お互いにおやつを贈りあい、同じおやつを食べてみた。もっとちょくちょくやりたいし、もっと人数増やしてもたのしそう。でも時間を合わせるのがなかなか、ね。

最近やっと、明日香とオンラインではなく、会ってお茶した。マスクして、小一時間、と決めて。そんなのたのしいか? と怪しんでたけど、やっぱり直接会えるのっていいね。

人の持っている空気、みたいなのが、会ったあとしばらくこう、心に残って、それがいい。

重たい話を笑いながらしたよ。しばらくぶりだけど、それはいつもながらに、だった。


吉永亜矢(2020年10月12日) カテゴリー:

さて、孤独を手に入れようぜ

母の圧迫骨折からのいろいろここには書けない苦労が……

わたしも正直、半分、倒れてたりしましたが、なんとか、がんばってます。母もわたしも。

ご心配おかけしてすみませんです!

 

昨年、ちひろ美術館で観たショーン・タンの待望の新作が出ました、うれしい!

「内なる町から来た話」(ショーン・タン 岸本佐知子訳 河出書房新社)

25話の短編集で、文章量が思ったより多く、読むのには本が大きくて分厚く腕が痛い。

だがしかし絵はもっと大きな判型で観たいくらい……(展示されていた原画が大きかっただけに)と、ジタバタするこれ!

でももちろん……素晴らしかったです。

本作は動物(や魚や虫)の連作になっていて、人間の暮らす町に忽然と居る姿が描かれた絵が多く。

ショーン・タンの作品にはいつも共通して世界との違和感とか、ずれとか、孤独があり、これもまたその新しい表現なのかなぁ。あといつも、物語が絵の「説明」になっていないのがとても良いです。

いっぺんに読むより、日々ちょっとずつ読みたい本。(と言いつついっぺんに読んじゃったんだけどね)

お気に入りの一篇をみつけるのもたのしいと思う。その時々で変わるかも知れないしね。誰かと話したくなる。

わたしはどれか? いまのわたしはねぇ、意外でしょうが、「サメ」。

 

たまたまですが、続けて、絵と文章の本を読んだ。こちらはエッセイ。

「ざらざらをさわる」(三好愛 晶文社)

この絵も、好きなのだ。「初のエッセイ集」ということですが、面白い。「へんな人だなぁ」と思うんだけど、たまにわたしも似たようなとこがあったりして、おやってなる。

(ところでこの本の帯に翻訳家、岸本佐知子先生の推薦コメントがある。なにか岸本さんだらけ!)

それから、この本のあとがきに書かれていることを読んで、「うーん。そうかもしれないねえ」と思った。(抜粋しないから気になる方は本を買って読んでください)

 

自分の力ではどうしようもないことばかりで、孤独を突きつけられているようで、でも自分から手に入れたい孤独もまたあるのだ。例のあの、おなじみの。使い古しの毛布みたいなやつ。

 


吉永亜矢(2020年09月18日) カテゴリー:

夏の終わりに

 

8月最後の日曜、30日にゴゴアメ夏のオンラインワークショップ、全4回の最終回を無事に終えました。参加者みなさまに心から、感謝。

台本を各回、続きもの形式で送っていったので、つまり締め切りもあり、どうなることかと毎回、焦りました。

前回ブログに「そんな大作じゃない。授業中にノート回して友達に読んでもらうようなもの」とか書いたけど、わかってないね、自分。そういうのがたいへんなんだよ、キミにそんな芸当ができるかね? 自分!

いや、終わってみたら、超・大作でしたよ。わけわからん、自分。

 

まず、長くて長かった。最終的な台本枚数がゴゴアメ朗読の一公演分くらいあった……参加者メンバーみんなこれには笑ってました。

お話はアンデルセンの「人魚姫」をモチーフにしたオリジナルで、以前ゴゴアメワークショップで書いた作品がありまして(台本のデータを見たら2014年でした。そんなに前だとは思わなかった……そのときも続き物方式だった)。

それを、あるひとつの思いつきがあって「あたらしく」書いてみようと思ったものです。なので、まったくどういう話になるかわからないというものでもないけれど、それでも、どうなるのか……前のよりつまらなくなるのは絶対に嫌だし、と、悪戦苦闘しました。

同時にオンラインでのワークショップでなにができるか……

「お試し」ではあるけど、参加者みんながすこしでもたのしめるように……とまたそこでも悩み。

ゴゴアメは劇団ではないので、公演がなければ特に集まることもなく、レギュラーメンバーとなりつつある仲間たちにはそれぞれの仕事や活動があってみんな忙しく。それでも集まってもらって、これをやる意味があるのか……と。

でもとにかくやってみて、わたしは毎回、苦しくもたのしかったし、次回への課題みたいなものも見えてきたし、やってよかったと思いました。

いろんなことを感じたり、考えたりしたのですが、一番は、仲間がいるっていいな、と思いました。一緒にトライしてくれる。わたし一人じゃなにもできないので。ありがたいことです。

それからゴゴアメ夏のワークショップとして定例化しつつあるのだけど、今回も、明日香がキャンディキッズ(明日香が教えているキッズダンスチーム)から二人を誘ってくれて。十代の女の子、ちっひー、すずなが参加してくれたことにも、力をもらいました。

画面のなかではあるけどすぐ目の前の二人が面白いって思う台本を書こうとすることって(大人参加者にもですが)、恐ろしくも、たのしい経験でした。

本はすこし寝かせて、推敲を重ねて完成させておきたいと思っています。

いつか……公開できますように!

 

しかし、ほんと、無事にできてよかった。と思うのには個人的な理由もあって。

最終回の台本はもうちょっと早くみんなに送ろうと思ってがんばってたんだけど、ちょうどラストにさしかかった頃、夜中に、母がお世話になっている介護施設から電話があり……

もう、口から心臓が飛び出すかと思った。(介護施設の利用者家族にはわかると思いますが! ほんとこれね!)

転倒でした。トイレに行ったあと、尻餅ついてしまったみたい。

頭も打たなかったし、ちょうど土曜の深夜だったというのもあり、様子見になったのですが、月曜には総合病院を受診してレントゲンをとってもらおうとなり。と、決めるまでは何回も施設の看護師さんと電話でやりとりして。厄介な感染症問題もあるし……

で、これもご存知の方はご存知でしょうが、病院に行くときは家族が連れて行くのですよ。だからわたしが行ったのですが……

あのね……もう……ほんと……不安だった……よ……

本人、痛くて座れないっていうので……リクライニングの車椅子を倒して寝た状態で。病院までは介護タクシーさんに連れて行っていただいたのですが、病院のなかではわたしが押して行くしかなく……結局、ベッドに移乗させるよりそのままのほうがいいとなって、院内をその状態でうろうろしました。すごい目立ちましたよ……

もうヘロヘロでしたが翌日も受診になったので、二日連続で大仕事でした。

この長きにわたって面会できないことに本人もわたしも困ってきたのに、二日連続、たっぷり半日ずつ、一緒に過ごしました!!

それを怪我の功名、と言う余裕は、ちょっとないですね。

 

レントゲンの結果は「圧迫骨折」でした。(大腿骨は無事!)

その日はちょうど、母の誕生日で。

診察後、廊下で車椅子に横になった母に、ボードに書いては顔の上に掲げて説明し、最後に「お誕生日、おめでとう!」って書いたら、さすがに笑ってた。

(ところでそのとき、これ、わたしがいま書いている『人魚姫』と妙にリンクしてるんですけど……どうしてこうなった?! と思いました。本を読んだ人にしかわからないことだけど……)

 

1日目は母がグッタリしていておとなしく、気の毒でわたしも泣きそうだったけど、2日目は「ずっと同じ姿勢だから首が痛い」(うん? 首は動くよね……? 首は自分で動かして、母? しかし伝わらず)とか、ああしろこうしろ、1秒ごとに文句。

もうね……

そんでなにか飲んだり食べたりしたがるから、まあ一緒に飲んだり食べたりもう半年間もできてないからねえ……

院内コンビニのサンドイッチとストロー付きのカフェオレ買ってきて。待合室の片隅で食べたよ。

あたし、どこにも遊びに行かないようにしてきて、まさか総合病院の待合室で、マスクはずしてなにか食べるとは……と思ったよ。
ま、こういう時のために遊んでないのだからいいのか? 知らんよもうあたしゃ。

 

なんというか、ワイルドな人生です、いま。すさまじく。

 


吉永亜矢(2020年09月03日) カテゴリー:

こんどは暑すぎ

 

ふだんからまったく運動しないんだけど、わたしのいいところは、けっこう歩くのよ。

それが母の介護施設に通うのと、仕事の打ち合わせと、どっちも行かなくなると、ものすごく歩かなくなって(先月スマホの歩数計見ると一日の平均歩数が去年の半分以下だった)すこし不安になってきたので散歩することにした。

自分の住んでるところでも、基本は駅とうちの間しか往復しないから、ぐるぐる歩いていくと、知らない街にいるみたいで、意外とおもしろい。

しかし、こう暑くなると……夕方にしてもかなりへばる。朝に切り替えてみることにしたけど……

ほんとうに異常な暑さ。みなさん、どうか大事にしてくださいね。

 

でもやっぱり夏空を眺めるのは気分がいいものです。

気持ちが滅入ってばかりいるから、余計にね。

この間、ゴゴアメのオンラインワークショップをやったあと、散歩に出たら虹が見えた。

これまで見たことないくらい、色がはっきりしていて、きれいだった。

ああこれ稽古場だったら「虹だよー」と言って、みんなでゾロゾロ「ほんとだ。虹だ虹だ」(語彙!)とか言ってるんだよなあ、とか思いながら歩いた。

 

前回書いたように、オンラインでは(ゴゴアメとしては)できないことが多いと思っていて、作品を完成させることは目指さず(ワークショップだしね)それでも作品をつくることのたのしさをすこしは味わったり思い出したり、できたらいいな、と考えていくなかで……

まず台本は書こう、と。そして毎回のワークショップで台本をすこしずつあげていく、「連載方式」にすることにした。

一番の理由は、役者のみんなに、いつものように「あたらしい台本が届いた」という経験だけはしてほしい、と思ったこと。

きっちり稽古を積んでいくものではないのなら、「初読み合わせ」のたのしさくらい、あったらいいとも思った。

あとは自分にそのくらいは課したかった。

でも、よく考えたら(よく考えなくてもそうなのに!)誰も頼んじゃいないのに、本書いて、送って、ってよくやるよ、と我ながら思う。

ひょっとして、いい迷惑……だったのかな……(まりに聞いてみるか……否、よそう!)

 

そして、いつもそう簡単には書けないけど(もちろん)、どういうのか、ものすごく、書けないのよ。

毎日、嫌なニュースがあって落ち着かないとか、母からのメールで心配事が多い、とか、理由はあるけど、それにしても、いちいち悩みながら書いている。

そんな大作を書いているわけではない。自分としては「これは学校で授業中にノートに書いて、友達に回して読んでもらってクスクスしてもらうようなもの」と思っているのだが、それにこれほど大汗かくことになるとは。恐ろしい。

まあこうブログを読んでいるあなたには、自分で罠つくって、自分ではまってる、という話で実にばかばかしいと思いますが……ふんとにね。なにさ。(逆ギレ)

まだ続きあるんでね、また書きます。

 

写真は「てるる」。かわいいよね!

てるるの活動もイベントはすべてつぶれてしまっているだろうし、どうしてるかな……逆に配信で忙しいかな、と思いつつ、なにか応援したくて、グッズを大人買いしました。

おまけしてもらったり、逆に励まされたりしたんだけど。ありがとう、てるる&てんちゃん。

これからも応援していますよ。

 


吉永亜矢(2020年08月14日) カテゴリー:
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