午後から雨になるでしょう

夏の終わりに

 

8月最後の日曜、30日にゴゴアメ夏のオンラインワークショップ、全4回の最終回を無事に終えました。参加者みなさまに心から、感謝。

台本を各回、続きもの形式で送っていったので、つまり締め切りもあり、どうなることかと毎回、焦りました。

前回ブログに「そんな大作じゃない。授業中にノート回して友達に読んでもらうようなもの」とか書いたけど、わかってないね、自分。そういうのがたいへんなんだよ、キミにそんな芸当ができるかね? 自分!

いや、終わってみたら、超・大作でしたよ。わけわからん、自分。

 

まず、長くて長かった。最終的な台本枚数がゴゴアメ朗読の一公演分くらいあった……参加者メンバーみんなこれには笑ってました。

お話はアンデルセンの「人魚姫」をモチーフにしたオリジナルで、以前ゴゴアメワークショップで書いた作品がありまして(台本のデータを見たら2014年でした。そんなに前だとは思わなかった……そのときも続き物方式だった)。

それを、あるひとつの思いつきがあって「あたらしく」書いてみようと思ったものです。なので、まったくどういう話になるかわからないというものでもないけれど、それでも、どうなるのか……前のよりつまらなくなるのは絶対に嫌だし、と、悪戦苦闘しました。

同時にオンラインでのワークショップでなにができるか……

「お試し」ではあるけど、参加者みんながすこしでもたのしめるように……とまたそこでも悩み。

ゴゴアメは劇団ではないので、公演がなければ特に集まることもなく、レギュラーメンバーとなりつつある仲間たちにはそれぞれの仕事や活動があってみんな忙しく。それでも集まってもらって、これをやる意味があるのか……と。

でもとにかくやってみて、わたしは毎回、苦しくもたのしかったし、次回への課題みたいなものも見えてきたし、やってよかったと思いました。

いろんなことを感じたり、考えたりしたのですが、一番は、仲間がいるっていいな、と思いました。一緒にトライしてくれる。わたし一人じゃなにもできないので。ありがたいことです。

それからゴゴアメ夏のワークショップとして定例化しつつあるのだけど、今回も、明日香がキャンディキッズ(明日香が教えているキッズダンスチーム)から二人を誘ってくれて。十代の女の子、ちっひー、すずなが参加してくれたことにも、力をもらいました。

画面のなかではあるけどすぐ目の前の二人が面白いって思う台本を書こうとすることって(大人参加者にもですが)、恐ろしくも、たのしい経験でした。

本はすこし寝かせて、推敲を重ねて完成させておきたいと思っています。

いつか……公開できますように!

 

しかし、ほんと、無事にできてよかった。と思うのには個人的な理由もあって。

最終回の台本はもうちょっと早くみんなに送ろうと思ってがんばってたんだけど、ちょうどラストにさしかかった頃、夜中に、母がお世話になっている介護施設から電話があり……

もう、口から心臓が飛び出すかと思った。(介護施設の利用者家族にはわかると思いますが! ほんとこれね!)

転倒でした。トイレに行ったあと、尻餅ついてしまったみたい。

頭も打たなかったし、ちょうど土曜の深夜だったというのもあり、様子見になったのですが、月曜には総合病院を受診してレントゲンをとってもらおうとなり。と、決めるまでは何回も施設の看護師さんと電話でやりとりして。厄介な感染症問題もあるし……

で、これもご存知の方はご存知でしょうが、病院に行くときは家族が連れて行くのですよ。だからわたしが行ったのですが……

あのね……もう……ほんと……不安だった……よ……

本人、痛くて座れないっていうので……リクライニングの車椅子を倒して寝た状態で。病院までは介護タクシーさんに連れて行っていただいたのですが、病院のなかではわたしが押して行くしかなく……結局、ベッドに移乗させるよりそのままのほうがいいとなって、院内をその状態でうろうろしました。すごい目立ちましたよ……

もうヘロヘロでしたが翌日も受診になったので、二日連続で大仕事でした。

この長きにわたって面会できないことに本人もわたしも困ってきたのに、二日連続、たっぷり半日ずつ、一緒に過ごしました!!

それを怪我の功名、と言う余裕は、ちょっとないですね。

 

レントゲンの結果は「圧迫骨折」でした。(大腿骨は無事!)

その日はちょうど、母の誕生日で。

診察後、廊下で車椅子に横になった母に、ボードに書いては顔の上に掲げて説明し、最後に「お誕生日、おめでとう!」って書いたら、さすがに笑ってた。

(ところでそのとき、これ、わたしがいま書いている『人魚姫』と妙にリンクしてるんですけど……どうしてこうなった?! と思いました。本を読んだ人にしかわからないことだけど……)

 

1日目は母がグッタリしていておとなしく、気の毒でわたしも泣きそうだったけど、2日目は「ずっと同じ姿勢だから首が痛い」(うん? 首は動くよね……? 首は自分で動かして、母? しかし伝わらず)とか、ああしろこうしろ、1秒ごとに文句。

もうね……

そんでなにか飲んだり食べたりしたがるから、まあ一緒に飲んだり食べたりもう半年間もできてないからねえ……

院内コンビニのサンドイッチとストロー付きのカフェオレ買ってきて。待合室の片隅で食べたよ。

あたし、どこにも遊びに行かないようにしてきて、まさか総合病院の待合室で、マスクはずしてなにか食べるとは……と思ったよ。
ま、こういう時のために遊んでないのだからいいのか? 知らんよもうあたしゃ。

 

なんというか、ワイルドな人生です、いま。すさまじく。

 


吉永亜矢(2020年09月03日) カテゴリー:
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