湿気にやられていました。からだもあたまもだるい。豪雨の災害のニュースに胸もふさぎ……
母からのメールもつらいつらいとくる。
気がつくと、「せめて晴れてくれないかな……」とばかり思ってる。
東京の感染者数は日に日に増えるし、感染者数なんて「数字」(しかも曖昧な)を気にしながら暮らすなんて、嫌なことだ、とこれも毎日のように思うけど、とにかくいまや東京ばかりではなくなってきました。
わたしの生活は「緊急事態宣言」前も後も変わらずで、誰にも会わずどこにも行かず、なのにやたらと日々がどんどん過ぎていく。(家のなかでいつも走ってるんだけどなんでだろ)その癖、ちょっと前のことがずいぶん前に感じる。悪いニュースが多すぎる。
たのしかったことを。
ゴゴアメの朗読公演にギター生演奏で出演してくださっている(前回は録音)、齋藤丈二さんのバンド、「サーディン・ヘッド」のライブ生配信があって。見られた!
(青山月見ル君想フ http://www.moonromantic.com/?p=44282)
いやあ、すてきでした! 天才! 天才集団! ってなぜかあまり人に言いたくないのだけど。(営業妨害かな?)
意外とライブハウスに『こっそり』行った気分を味わえました。
そして演奏にはもっとどこか知らないところ、遠くに連れてってもらえた気分になった。
サーディン・ヘッドよありがとう!
また配信やるかも、と言っていたので期待。
さてゴゴアメは、オンラインでワークショップをやることに。
ゴゴアメの朗読はオンラインでできるものではないと思うし、稽古的なことは一切やらないという前提で(じゃあなんだって言われても困るんですが)、そんなんでももしよかったら、とレギュラーメンバーに声をかけまして。
どうだろうな……って思ってたんだけど、第一回目、想像を超えてたのしかった。
これについてはまた書きます。
写真は思いがけず、友達が送ってくれた手作りのマスク。
誰からも忘れられたような日に届いて、うれしくて、ありがたくて。
すてきでしょ。「雑だから写真載せたりしないで」と言われたけど、載せちゃうのだ。問題はもったいなくて使えないこと。
「仕事本 わたしたちの緊急事態日記」(左右社)これ、おもしろかったです。いや、おもしろいっていうのはなんですが、それでも。
今年の4月の、いろいろな職業の方々の日記。なんと77人分、分厚いです。
休業せざるを得なかった方々、いつも以上に働かざるを得なかった方々……
とまどい、不安、焦り、怒り、悲しみ……
ほんとうにさまざまなのですが、その一人ひとりの『声』に耳を傾けている時間はわたしにとって、良いものでした。
この頃、こうやってブログに自分のことなんか書くより、いまはひとの話を聞きたいよ、と思うのだが、なんせひとに会わないからね!
そしてでも、自分の周りにいない職業の方や、逆にスーパーの店員さんや配達の方などごく身近で支えてもらっている方々にも、話を聞くってことはなかなかない。だからおもしろかった。
当然「そうなんだ」と驚かされることもたくさんあったけど、「ほんとうにねえ」と頷きたくなることも多かった。
そして全員を尊敬した。
日記は4月限定なので、ふっつりすべて途切れる。みなさんその後どうしているだろう、と気になる。
最近は世の中が嫌になることが多い(とことん!)けど、世の中はほんとうは、尊敬できる人たちでいっぱいなのだ。
わたしはそれを知っていた。忘れないようにしたい。
新しいウィルスを防ぐ手立てがみつかるまでは残念ながら長い時間がかかるのだというのはわかった、でもみんなが尊敬しあえる世の中にはいますぐなれるはずだ。いますぐそうなりますように。
日本酒は美味しい店でのみたくて、そういう店は今頃どうなっているだろう、と思うと悲しくなり、家でのむ気になれなかった。けど、やっとのんだ。スーパーで購入した真澄の「すずみさけ」。
夏酒の季節なのだな……いや、泣くまい。
先週、体調を崩してしまい、いま最も行きづらい所……「病院」へ行って来た! (美容院の次は病院か、と笑われそうだが)
いまはみんなが感染症の不安から受診を控えがちで、町のクリニックは経営に困るほど空いているらしい、ということなのでとりあえずビクビクしなくていい、とは思ったけどやはり行くまでドキドキしてしまう。
でも行って良かった。
かかりつけの病院は(というほどわたしは病院に行かないのだが)、ご夫婦の医師が曜日交代で二人ともいい先生なのだ。今回診ていただいたのは妻先生、なんだかたくさんお喋りしてくださって(空いているからか……)、それがわたしには「薬」になった。ずいぶん元気が出た。
「病院行くのはなかなか怖くて」とわたしが言うと、「そのくらいでいいと思うよ~」と仰る。
先生も「どっこへも行ってない」そうだ。「美容院もまだだよ」だって。(それはわたしよりすごい)
わたしより年上だと思うけどとっても若々しくて、髪の毛もきれいになさっていたが。
先生たちは患者に対面することが一番のリスクなのに、まあその患者(仕事)のためもあると思うがそんなことはぜんぜん言わず、ただケラケラ笑いながら「ウーバーイーツばっかやってる」なんて仰っていた。
わたしも(弱りながら)笑い、なんかそういう、なんてことない話がどういうんだろう、励まされる。先生にパワーがあるからだとも思うけど。
この病院がなくなったらほんとうに困る、先生、また来るから……いや具合悪くなりたくないし病院嫌いだから来たくない、けど来たいから、ああ複雑っ……どうかどうかご無事でいて!
で、検査とか、いろいろあったんだけど(詳細は省く)、結果、大事ないとわかってほっとした。
まあ歳は歳なのであれですが、まだしばらくこのポンコツ車で走っててもいいみたいです。
あとから考えて、このところ異常に暑かったり、異常にジメジメしたり、身体がついていかないっていう人も多かったのではないかと思う。おまけにストレスが積み重なってきているものね。
気持ちはちょっと落ち着いたかな(落ち着かせようとするしかないし)と思った頃だったんだけど、そういうときに身体にきたりしますね。
後日になって、同じ頃にゴゴアメ座長・明日香も、そして更にまりたんも不調をおこしていたと聞いた(LINEでだが)。
みなさまもどうかお気をつけて。のんびりいきましょう、のんびり。ってそうもいかないけど、でも、焦れば解決するかというとそうじゃないことも多い。
急がば回れ、です。
最後に亀は勝つ! ですよ! 何言ってるかわからないですけど。
まりちゃんが「ご自愛上等!」って言ってたので、今後、合い言葉にします。
ご自愛上等!
そして病院の後は、一か月ぶりに母の面会に行って来た。
先月と同様、弟と時間を合わせて行った(一家族二人まで30分間)。靴底の消毒、検温、チェックシートの記入などは前回と同じだが今回、新たに、応接室の机の上に、ビニールを張った衝立が導入されていた!
母は「拘置所みたいね」と言って職員さんを笑わせていた。
調子が良いときの母は、よくそういう冗談を言う。(調子がいいようで実は悪いとブラック過ぎたりするのでバロメーター)
母はこの頃だいぶ、ぼんやりしてきているが、まだまだ頭が回ってるなあと感心する。しかしそれだけに……というのが難しいところである。
わたしが衝立越しに、「反省したか!」と言うと(筆談)、「毎日おつとめしています」だってさ。
豆苗、久しぶりに買った。すくすく伸びる緑を見るのはいいものですね、美味しいしね。
もう先週のことだけど、美容院に行って来た。美容院も、二か月ぶり。
わたしが長年通っているお店は、いま住む家から少し遠いのだ。そしていま、わたしの髪なんてほんとどうでもいい、不要不急もいいところだからね……人にも会わないし。
それでなかなか行けなかった、と、いうのもあるけれど、その前にお店が「緊急事態宣言」が出るより少し早く、一か月、お休みにしていたこともある。
美容師さんから連絡を頂いたときはびっくりして、心配もした。
もともとかなり早めから、きちんと対策をしてくれていたお店だったから、休まなくてもいいのに、と思った。
悲しく思い出していた。
震災の時は被災地に、ボランティアで行っていた美容師さんたちだ。
「訪問美容」といって、介護施設や個人の家での仕事を受けている美容師さんもいらっしゃる。(これ、ほんとうにありがたいんだよな。母もお世話になった……)
世の中にいつも貢献してきた美容師さんたちに、こんな時、窮地に陥ってほしくない。
でもその休業期間中、しっかり準備をしていたらしい。
行ってみたらすごかった。できる対策は全部やってる!
美容師さんたちはマスクにフェイスガードをして、席の間は仕切りを設け使うごとに消毒して「消毒済み」の札を置く。
息苦しいかな、とはじめは気の毒に思ったけど、でもフェイスガードつけた美容師さんたちは、格好良かった。
そしてわかっていたけど、わたしのクソどうでもいい髪も、ちゃんとしてもらうとさっぱりした、と一言ではすまないような、なにか気持ちが切り替わって、しゃんとなる。
いつも思う。すごい仕事だなぁと。
いつか美容師さんの話を書きたいんだけど……地球を救う美容師さんたちの話だ、ハサミで。いや誰も読みたくないか。
きょうは爽やかな天気ですね。うちで仕事しているだけでも、なんとなしに落ち着きます。ちょっとサボりにここへきました。
24日日曜、なんとまぁ二ヶ月ぶりに、母との面会が叶いました。
母がお世話になっている施設(いわゆる「有料老人ホーム」です)では制限付きの面会を設けてくださることになり、三十分間だけ、面談室で(ほかもちろんもろもろの対策とった上)。一家族二名までということで弟と二人で行って来ました。
母は……母なりにがんばりにがんばっていたのですが、今月入ってからくらいにぷすぷすいいはじめ(それも当然ですが)。
めまいやパニック発作を引き起こして看護師さんから電話を頂いたり、本人からのメールも訴えが続き、どん暗いメールも……
わたしはどうすることもできず。家にいた頃の、一番きつかったときのことを思い出してしまったり。
やっと少し穏やかに過ごせるようになってきていたのに……こんな形で崩れてしまうのかと思うと……なにかもう耐えがたく。
そんな状況だったので面会のお知らせはほんとうにありがたかった。
でも会っても散歩もさせてあげられないし……部屋の片づけすらできず(衣がえの時期でこの間は服を送ったりしてはいて)……といろいろ思ってしまうのだが、母の方は「会える」というだけで気持ちが少し上向いたようで、思ったよりは元気で、笑顔で会えました。
改めて、職員さんみなさまに感謝です……そして母にも感謝。
しかしもちろんまたいつでも会えるというわけにはいかないので……
今後のことを思うと苦悩は続きます。が、無事に会えたことをいまは喜びたい。
まだまだ施設・病院で、家族と面会できない方々も多いと思う。みんな早く会えますように。でも介護士さんたちや看護師さんたちのことを思うと、うーん、難しいですねほんとうに。
わたしは、電車に乗ったのも二ヶ月ぶりでした。
(もともと家で仕事しているけど、打ち合わせもオンラインなので)
わたしの家から母のいる方へ向かう電車は行きも帰りもたいがい空いているので、怖くはなかったけど、久しぶり過ぎて、「揺れる……」「景色が横に流れて行くのだな……」とかいちいち思ってしまった。
窓を見てると眩しくて目をつむり、自分がいまうれしいのか悲しいのか切ないのか不安なのかよくわからず、「でも、いい乗り物だよ、電車」とただ思った。
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