午後から雨になるでしょう

花水木

 

花水木、写真は少し前の。都内、いまは満開です。

しかしあいかわらずお天気は暖かくなったり冷えたりで、忙しいね。

 

読書、続けて長編を幾つか読んだ。

話題作では、先日、今年の本屋大賞を受賞した「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬(早川書房)

やっと読みました。

第二次世界大戦における、ソ連の女性たちによる狙撃隊の物語。

読む前はタイトルから、少女、戦う、どうかなとためらってしまったけど(邪念?)、心配無用。

冒頭から引き込まれる。辛い話なのに読み終わりたくない、という小説があるけど、これもそうでした。

ロシアのウクライナ侵攻によって、「タイムリー」になってしまったのは、悲しいことだ。

読んでいる間にもニュースを目にするし、絶望的な気持ちが、深まる。

それでも、いま戦争に心を痛めているひとたちにぜひ、読んでほしいなと思うし、戦争なんか知るかってひとたちも読んだらいい、と思うなぁ。

この小説を読み終わったときに心に残るのは「絶望」ではないから。

 

読んで誰かと語り合いたくなる小説と、ひとり胸のなかにしまっておきたくなる小説があるけど、これは語り合いたくなる。面白かった、面白かったって言っていいのか、いいのだ、と言い合いたい。

 


吉永亜矢(2022年04月24日) カテゴリー:
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