花水木、写真は少し前の。都内、いまは満開です。
しかしあいかわらずお天気は暖かくなったり冷えたりで、忙しいね。
読書、続けて長編を幾つか読んだ。
話題作では、先日、今年の本屋大賞を受賞した「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬(早川書房)
やっと読みました。
第二次世界大戦における、ソ連の女性たちによる狙撃隊の物語。
読む前はタイトルから、少女、戦う、どうかなとためらってしまったけど(邪念?)、心配無用。
冒頭から引き込まれる。辛い話なのに読み終わりたくない、という小説があるけど、これもそうでした。
ロシアのウクライナ侵攻によって、「タイムリー」になってしまったのは、悲しいことだ。
読んでいる間にもニュースを目にするし、絶望的な気持ちが、深まる。
それでも、いま戦争に心を痛めているひとたちにぜひ、読んでほしいなと思うし、戦争なんか知るかってひとたちも読んだらいい、と思うなぁ。
この小説を読み終わったときに心に残るのは「絶望」ではないから。
読んで誰かと語り合いたくなる小説と、ひとり胸のなかにしまっておきたくなる小説があるけど、これは語り合いたくなる。面白かった、面白かったって言っていいのか、いいのだ、と言い合いたい。