午後から雨になるでしょうプロデュース 朗読公演
「クライマガコのための遁走曲(フーガ)」
おかげさまで無事、全公演終了いたしました。
本田光さんに撮って頂いた舞台写真です。
短編「クライマガコのための遁走曲(フーガ)」より。
出演は大政明日香、木村淳。
公演の前に今回の本を、あるひとに読んでもらったときに(読んで読んでと押しつけたのだ)、
「あやさんの物語には風が吹いておりました。風が流れておりました」
と感想をもらった。
「不思議な風、懐かしい風、少しさみしい風、怖い風。
サァーっと風が吹いて、世界がグイグイと少し図々しくも広がり物語の中へ連れて行かれたり、かと思ったらやっぱり現実世界で、でも現実の世界で不思議な風の流れを感じながら、何処にいるのかよくわからないまま読み進んで行きました」
そういえば、書いてるときにずっと風のことを思っていたような気がした。
そうか、いろんな風だったんだなと思った。
公演でも風が吹くといいなと思っていた。
舞台の上というより、客席のなかの誰かのこころのなかで。
公演を観に来てくれた友達からこんなメールをもらった。
「団地。箱。四角くて閉塞されてて、だけど隙間とか穴があって、
そっから羽ばたく動きやらイメージやらが、
あるときヒトを助ける、
流れる空気、吹き込む風、止まった空気の中から
鮮やかに舞い上がったり通り抜けたりする、そんな風景が見えた」
やっぱりいたんだな。
朗読って不思議だな、何度やっても不思議でたまらない。
アンケートのご感想、ひとつひとつ、みんなでじっくり読ませていただきました。
すてきな感想、面白い感想、興味深い感想、そしてきびしいご意見も、
ほんとうにありがとうございました。
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