午後から雨になるでしょう

3月になった

 

首都圏ではコロナ、オミクロンの波がなかなかおさまらず、せっかく暖かくなったのにちっとも心がはずまない。

そして戦争がはじまった。言葉が出ない。

毎日のニュースに、気が滅入るばかりだ。

 

小学生の頃、日記に戦争反対、差別をなくせ、とわたしは何回も書いて、先生が(先生が読んで赤ペンで一言書いてくれた)そうだね、そのとおり、などと答えてくれていたが、しまいにはあまりそういうことばかり考えないように、と書いてくれたくらいしつこく。

というと、もしかして、賢い子だったみたいに思われるかもしれないが、残念ながらそうではない。

その日記もほかにはくだらないことばかりだったし……字も酷かった。(という話はゴゴアメの短編で、書いたことがある。創作だけど一部、特にくだらないところは事実)

それはおいといて。あの子がいま、ここに飛んできたら、さぞ憤慨するだろう。

 

この二年くらい、コロナのせいで、わたしはつくつぐ、ああ世界は繋がっているのだなと思わされた。

そして世界中の叡智をもってしてでも、この流行り病をすぐに封じ込めることはできないのだな、と、思い返しては何度もびっくりしていた。

だからもう人類は国を超えて、協力しあうしかないのだ。世界中の人がそう思ったことだろう、と考えていた。

そうではなかったのなら、わたしはなんと愚かだったのだろう。

でもどんなに愚かでも構わない。わたしはあの子と共に怒り、悲しむ。

一刻も早く、戦争が止まりますように。止まれ!

 


吉永亜矢(2022年03月06日) カテゴリー:
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