首都圏ではコロナ、オミクロンの波がなかなかおさまらず、せっかく暖かくなったのにちっとも心がはずまない。
そして戦争がはじまった。言葉が出ない。
毎日のニュースに、気が滅入るばかりだ。
小学生の頃、日記に戦争反対、差別をなくせ、とわたしは何回も書いて、先生が(先生が読んで赤ペンで一言書いてくれた)そうだね、そのとおり、などと答えてくれていたが、しまいにはあまりそういうことばかり考えないように、と書いてくれたくらいしつこく。
というと、もしかして、賢い子だったみたいに思われるかもしれないが、残念ながらそうではない。
その日記もほかにはくだらないことばかりだったし……字も酷かった。(という話はゴゴアメの短編で、書いたことがある。創作だけど一部、特にくだらないところは事実)
それはおいといて。あの子がいま、ここに飛んできたら、さぞ憤慨するだろう。
この二年くらい、コロナのせいで、わたしはつくつぐ、ああ世界は繋がっているのだなと思わされた。
そして世界中の叡智をもってしてでも、この流行り病をすぐに封じ込めることはできないのだな、と、思い返しては何度もびっくりしていた。
だからもう人類は国を超えて、協力しあうしかないのだ。世界中の人がそう思ったことだろう、と考えていた。
そうではなかったのなら、わたしはなんと愚かだったのだろう。
でもどんなに愚かでも構わない。わたしはあの子と共に怒り、悲しむ。
一刻も早く、戦争が止まりますように。止まれ!