「酒と肴」のブログ記事一覧
日本酒は美味しい店でのみたくて、そういう店は今頃どうなっているだろう、と思うと悲しくなり、家でのむ気になれなかった。けど、やっとのんだ。スーパーで購入した真澄の「すずみさけ」。
夏酒の季節なのだな……いや、泣くまい。
先週、体調を崩してしまい、いま最も行きづらい所……「病院」へ行って来た! (美容院の次は病院か、と笑われそうだが)
いまはみんなが感染症の不安から受診を控えがちで、町のクリニックは経営に困るほど空いているらしい、ということなのでとりあえずビクビクしなくていい、とは思ったけどやはり行くまでドキドキしてしまう。
でも行って良かった。
かかりつけの病院は(というほどわたしは病院に行かないのだが)、ご夫婦の医師が曜日交代で二人ともいい先生なのだ。今回診ていただいたのは妻先生、なんだかたくさんお喋りしてくださって(空いているからか……)、それがわたしには「薬」になった。ずいぶん元気が出た。
「病院行くのはなかなか怖くて」とわたしが言うと、「そのくらいでいいと思うよ~」と仰る。
先生も「どっこへも行ってない」そうだ。「美容院もまだだよ」だって。(それはわたしよりすごい)
わたしより年上だと思うけどとっても若々しくて、髪の毛もきれいになさっていたが。
先生たちは患者に対面することが一番のリスクなのに、まあその患者(仕事)のためもあると思うがそんなことはぜんぜん言わず、ただケラケラ笑いながら「ウーバーイーツばっかやってる」なんて仰っていた。
わたしも(弱りながら)笑い、なんかそういう、なんてことない話がどういうんだろう、励まされる。先生にパワーがあるからだとも思うけど。
この病院がなくなったらほんとうに困る、先生、また来るから……いや具合悪くなりたくないし病院嫌いだから来たくない、けど来たいから、ああ複雑っ……どうかどうかご無事でいて!
で、検査とか、いろいろあったんだけど(詳細は省く)、結果、大事ないとわかってほっとした。
まあ歳は歳なのであれですが、まだしばらくこのポンコツ車で走っててもいいみたいです。
あとから考えて、このところ異常に暑かったり、異常にジメジメしたり、身体がついていかないっていう人も多かったのではないかと思う。おまけにストレスが積み重なってきているものね。
気持ちはちょっと落ち着いたかな(落ち着かせようとするしかないし)と思った頃だったんだけど、そういうときに身体にきたりしますね。
後日になって、同じ頃にゴゴアメ座長・明日香も、そして更にまりたんも不調をおこしていたと聞いた(LINEでだが)。
みなさまもどうかお気をつけて。のんびりいきましょう、のんびり。ってそうもいかないけど、でも、焦れば解決するかというとそうじゃないことも多い。
急がば回れ、です。
最後に亀は勝つ! ですよ! 何言ってるかわからないですけど。
まりちゃんが「ご自愛上等!」って言ってたので、今後、合い言葉にします。
ご自愛上等!
そして病院の後は、一か月ぶりに母の面会に行って来た。
先月と同様、弟と時間を合わせて行った(一家族二人まで30分間)。靴底の消毒、検温、チェックシートの記入などは前回と同じだが今回、新たに、応接室の机の上に、ビニールを張った衝立が導入されていた!
母は「拘置所みたいね」と言って職員さんを笑わせていた。
調子が良いときの母は、よくそういう冗談を言う。(調子がいいようで実は悪いとブラック過ぎたりするのでバロメーター)
母はこの頃だいぶ、ぼんやりしてきているが、まだまだ頭が回ってるなあと感心する。しかしそれだけに……というのが難しいところである。
わたしが衝立越しに、「反省したか!」と言うと(筆談)、「毎日おつとめしています」だってさ。
豆苗、久しぶりに買った。すくすく伸びる緑を見るのはいいものですね、美味しいしね。
もう先週のことだけど、美容院に行って来た。美容院も、二か月ぶり。
わたしが長年通っているお店は、いま住む家から少し遠いのだ。そしていま、わたしの髪なんてほんとどうでもいい、不要不急もいいところだからね……人にも会わないし。
それでなかなか行けなかった、と、いうのもあるけれど、その前にお店が「緊急事態宣言」が出るより少し早く、一か月、お休みにしていたこともある。
美容師さんから連絡を頂いたときはびっくりして、心配もした。
もともとかなり早めから、きちんと対策をしてくれていたお店だったから、休まなくてもいいのに、と思った。
悲しく思い出していた。
震災の時は被災地に、ボランティアで行っていた美容師さんたちだ。
「訪問美容」といって、介護施設や個人の家での仕事を受けている美容師さんもいらっしゃる。(これ、ほんとうにありがたいんだよな。母もお世話になった……)
世の中にいつも貢献してきた美容師さんたちに、こんな時、窮地に陥ってほしくない。
でもその休業期間中、しっかり準備をしていたらしい。
行ってみたらすごかった。できる対策は全部やってる!
美容師さんたちはマスクにフェイスガードをして、席の間は仕切りを設け使うごとに消毒して「消毒済み」の札を置く。
息苦しいかな、とはじめは気の毒に思ったけど、でもフェイスガードつけた美容師さんたちは、格好良かった。
そしてわかっていたけど、わたしのクソどうでもいい髪も、ちゃんとしてもらうとさっぱりした、と一言ではすまないような、なにか気持ちが切り替わって、しゃんとなる。
いつも思う。すごい仕事だなぁと。
いつか美容師さんの話を書きたいんだけど……地球を救う美容師さんたちの話だ、ハサミで。いや誰も読みたくないか。
きょうは爽やかな天気ですね。うちで仕事しているだけでも、なんとなしに落ち着きます。ちょっとサボりにここへきました。
24日日曜、なんとまぁ二ヶ月ぶりに、母との面会が叶いました。
母がお世話になっている施設(いわゆる「有料老人ホーム」です)では制限付きの面会を設けてくださることになり、三十分間だけ、面談室で(ほかもちろんもろもろの対策とった上)。一家族二名までということで弟と二人で行って来ました。
母は……母なりにがんばりにがんばっていたのですが、今月入ってからくらいにぷすぷすいいはじめ(それも当然ですが)。
めまいやパニック発作を引き起こして看護師さんから電話を頂いたり、本人からのメールも訴えが続き、どん暗いメールも……
わたしはどうすることもできず。家にいた頃の、一番きつかったときのことを思い出してしまったり。
やっと少し穏やかに過ごせるようになってきていたのに……こんな形で崩れてしまうのかと思うと……なにかもう耐えがたく。
そんな状況だったので面会のお知らせはほんとうにありがたかった。
でも会っても散歩もさせてあげられないし……部屋の片づけすらできず(衣がえの時期でこの間は服を送ったりしてはいて)……といろいろ思ってしまうのだが、母の方は「会える」というだけで気持ちが少し上向いたようで、思ったよりは元気で、笑顔で会えました。
改めて、職員さんみなさまに感謝です……そして母にも感謝。
しかしもちろんまたいつでも会えるというわけにはいかないので……
今後のことを思うと苦悩は続きます。が、無事に会えたことをいまは喜びたい。
まだまだ施設・病院で、家族と面会できない方々も多いと思う。みんな早く会えますように。でも介護士さんたちや看護師さんたちのことを思うと、うーん、難しいですねほんとうに。
わたしは、電車に乗ったのも二ヶ月ぶりでした。
(もともと家で仕事しているけど、打ち合わせもオンラインなので)
わたしの家から母のいる方へ向かう電車は行きも帰りもたいがい空いているので、怖くはなかったけど、久しぶり過ぎて、「揺れる……」「景色が横に流れて行くのだな……」とかいちいち思ってしまった。
窓を見てると眩しくて目をつむり、自分がいまうれしいのか悲しいのか切ないのか不安なのかよくわからず、「でも、いい乗り物だよ、電車」とただ思った。
★ゴゴアメ2019年12月の朗読公演の写真展、「常設中」です。上のボタン、またはこちらから
ニュース見たら腹立って、何もかも嫌になりますが、怒ってばかりも疲れますね。
と光さんがメールをくれた。ゴゴアメの写真をいつも撮ってくれている本田光さんである。
ふと思い出してメールをくれ、とてもうれしかった。
わたしは腹を立てる気力さえなくなり、何をしていても悲しくなるばかり……になっていたから。
メールで少しお喋りをした。
家で映画を観ているという話から、「イエスタデイ」をおすすめしてもらったので、さっそく観てみた。
なにかたのしいのが観たかったところだ。
「ビートルズのない世界線」になぜか来てしまった(ぼくだけがビートルズを知っている!)という、まぁほんとそれだけではあるんだけど、ビートルズの名曲の数々とファンタスティックな映像が心地良く、すてきな映画だった。ほんとうは映画館でポップコーンを食べながら観るのにふさわしい映画だ(オッフ……!)
そう、いまこの状況で観ると、笑いながらもなんだか、胸に迫るものがあった。
いまや現実が、不条理な世界線に来てしまった……みたいだものね。(と、光さんにメールした)
時々、想像してしまう。目が覚めたら元の世界に戻っていて、この長い悪夢のことを、夫を相手にたどたどしく話すのだ。
「よく覚えてないんだけど……未知のウィルスが猛威をふるっている世界線で」「疫病! 怖!」
「感染防止のために人が距離をとるしかなくて……」「きつそうだね……」
「首相は一世帯に2枚布マスクを配って……」「なんで2枚!?」
ホントわけわからないことばっかりだった、と笑いながら、でもたぶん泣きながら話し、最後に「ほんとうに、怖かった」って言うだろうな。
……オッ……フ……
胃に来る日々です。少しの仕事と、手間が増えてなんだか時間とられる家事以外の何もできず苦しい。しかし、日々、がんばってなるべく「何もしない」ということをしているわけでもあります。これ……性に合わないよ……何かするよりしないというのはこれほどキツいことだったかと思わされてる。自分にいまできることといえば署名やささやかな寄付くらいで……
医療、介護、それから休業せざるを得ず危機に陥っているさまざまな業種を支援するための寄付、クラウドファンディングが立ち上がってきていますが、ひとつだけ、ここに書かせてください。
ゴゴアメ公演を何回も行ってきた、APOCシアターさんが参加しているクラウドファンディング、「小劇場エイド基金」です。
支援はまだまだ足りないところだと思います。
ゴゴアメ公演にいらしてくださったみなさま、もしも、ああ、すてきな会場だよね! と思い出してくださったらどうかこちらをご覧になってくださいますよう、お願いいたします。
https://motion-gallery.net/projects/shogekijo-aid
↓そのAPOCシアターさんでの公演の、そして本田光さん撮影の写真展です。
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なんと5月である。
写真は4月のある、風の強い日。買い物に出たときのもの。
いつの間にか空を見あげることも忘れてしまっていたみたいで、気がついたら花水木が満開だった。
母にメールでこの写真を送ったら、よろこんでくれた。こんな写真見ても、外に出られないのが悲しくなるだけかなぁなどと送るまで悩んだが、よかった。
これほど長く会えなかったことはない。けど、母はがんばり続けてくれている。
もちろんそれは職員さんたち看護師さんたちががんばり続けてくれているおかげでもある。
もう……感謝という言葉では足りないよ……
自分のことばかりではなく医療、介護の現場のいろいろな報道やまたは報道されないことについて日々たくさんのことを思い、考えますが思いはぐちゃぐちゃです。胸が張り裂けそう……なので、この話はここまで。
時間はあるはず、なのだが、時間がどこかへするすると逃げていってるらしい。
窓開けて換気をしている間に外へ逃げてるのかもね。(冗談ですよ。まだ正気です。いやだいぶ正気を失いつつあるかもしれないなとよく思うけども。あなただってそうでしょう?)
食事して洗い物して掃除して手を洗って手を洗って、落ち着かないけどなんとかすこし仕事して(やっと集中してきたなぁというほんの短い時間が一番のしあわせ)、食事して洗い物して掃除して手を洗って手を洗うともう夕方でその頃はなぜかフラフラにくたびれている。
本があまり読めなくて。時間さえあれば本読んでいるのがしあわせだったのだけど。残念ながらいまは集中力が保てない。
それで思ったのだけど、読書は自分の頭の中でイメージしていく作業で、そこが醍醐味なのだけど、映画観るのってもちろん自分の頭と心をつかうけど、でもどっちかというとこう、身を委ねるのが大事、ってとこがあるじゃない?
実はわたしはそれがすこし苦手なのです。
でもいまは「現実逃避」から、身を委ねることがやりやすいみたいで、だからけっこう映画は観てる。
この数年は母の介護で忙しくなかなか映画館に行けなかったので、観てない映画は山ほどあってネタに困らないし。
あまり選ばずに、あんなのもこんなのも、と相当な雑食で観てます。
観はじめはたいがい、「あ、いま顔触ったな……」とか「近!」とか「人、多!」とか余計なことに気をとられるのだけど、そのうち現実を忘れ作品世界にどっぷり浸かっている。それがどんな世界でも。
自信もって言える。わたしはすごくいいお客さんです。
で、なにが面白かったか、というと、みなさんもう既に観ているものを書くのは面白くないかなぁと思うけど、そのうちまた書きます。
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