金(金沢)です。
あっという間に二週間が過ぎてしまい、劇場での日々を振り返るにはちと時間が経った。
その間、逗子や伊豆白浜の海へ行き、髪をバッサリ切って「変」と言われ、ぼくはすっかりリフレッシュを終えた。
夏休みも半ばを過ぎたあたりだと思うが、一体キミは何をしてるんだ駿斗、あの夏の始まりの出来事は、キミにとって単なる夏休みの思い出でしかないのか、そうじゃないだろう、だったらガンバレ、オレもガンバル、と近いようで遠くへの思いを馳せてみる。
きっと彼は今頃、「ちっ、毎日あちーぜ、ったく......」とか言いながらスイカを食っていることだろう。
最初に台本を読んだ時、わけのわからないさかなが出てきて縦横無尽に駆け巡るし、この世のものではないオカルティックな存在が出てくるし、舞台はチャンチャカ変わるしで、だいぶ混乱した。
でも、不思議なことに「無理、これはできないです」とはまったく思わなかった。
どういう風に形にしていくか、が想像できたし、それが楽しそうであると思えた。
可能性を秘めた子供たちと、それを牽引する大人たち。
うっかり駿斗地獄に陥ったりもしたけれど、良くも悪くも稽古場は当初の想像を超えた。
その結果が本番でした。
またいつかどこかでお会いしましょう。
あかさかなはただ眠ったふりをしているだけ。
ぎょいっ!
金(金沢)です。
公演を終えた後、APOCシアターの夜。
1Fがカフェーになっているので、そこで子供たちからスタッフ・
アンティパスト、サラーダ、フライドポテートーなどが供され、お洒落な立食パーテー風。
ずっと浮かんでいたのは『イル・ポスティーノ』という映画の舞台、たぶんイタリアの漁村だと思うんだけれども、その村の感じを思い出しつつ、千歳船橋であることを忘れて。
7月の頭に稽古突入してから、なんでだろう、駿斗ばかり見ていたような気がする、うう。
ちゃんと全体を見渡そうとしていたはずなんだけれども。
稽古場での日々を振り返ろうとすると、駿斗、駿斗、駿斗。
それってもしかして、恋? んなアホな。
きっと、もう戻れない過去の自分(14歳)に重ねちゃったんだと。
前回ゴゴアメ#1に出演してくれたホリヒロキは、ごめん、そんなに見てなかった。
それは彼が少しだけ駿斗よりも大人だったってこともある。
今回の公演を観てくれた方の感想で、子供の頃を思い出したよ、というのがあって、そうやって自分と照らし合わせながら感情移入して観てもらうということは、一つの正しい観方なのであるが、作り手側の人間がおもっきり感情移入してちゃダメだろ、ん? そのほうがいいのか?
どっちがいいのか、少し考えたくらいではよくわからないがしかし。
駿斗がいい芝居をすれば「ヨシッ!」と自分のことのように喜び、駿斗がダメな時は「ううああ」とがっくし落ち込んだりもして、なかなかスリリングな稽古場でした。
連日の本番中は一番後ろから、やっぱり駿斗を中心に観てたの。
「ガンバレ! そこだ! よし行け!」なんて、こっそり手に汗握る応援したりなんかして。
なのにやっぱりダメな時もあって、本番中なのにうなだれてしまったり。
いったいぜんたい、オレはお前のなんなのだ、うがー。
運動会の応援に駆けつけた保護者かっつうの。
或いは勝馬投票券を握りしめた競馬場のおやじか。
さながらお前さんは4角回ったオグリキャップだ、オグリ! オグリーッ! あ、黙祷。
きっとそういう風に見られてるなんて本人は知らないだろうけど。
言ってないから。
将来、彼が素敵な役者になったら「実は、あの時なあ......」って昔話をするのだ。
バラシを終えたあかさかなのおぢさんが、ガッツポーズの絵。
どうも金(金沢)です。
巷ではあかさかな写真のリクエストがあったと伝え聞いたもので。
さて、子供たちがたくさん出演したゴゴアメ#2公演ですが、大人もちゃんと出演していました。
あかさかなおじさん役のユタさん、サワラおばさん役のアスカさん、ヤスミおじさん役の荒井さん。
子供と大人では何が違うって、そりゃ色々違いますけど、なによりもまず心構えが違います。
役者であるということ。
それを我々大人たちは一生懸命、子供たちに伝えようとしていたのでした。
写真のあかさかなのおじさんだって、ただカエルになったり自動販売機になったり麻婆豆腐になったりしていたわけではありません。
稽古の合間には、子供たちにもわかりやすいよう言葉を選びつつ役者論を説いたり。
演出家の厳しいダメ出しにも耐える強靭なハートを見せたり。
そういう大人たちの努力と、それに応えようとした子供たち。
それはそれは、なかなかに素敵な瞬間であったと思います。
フユさかなから貰ったメッセージに『このけいけんを次に生かします』とあった。
ユメさかなから貰ったメッセージに『また絶対一緒にぶ台を作りたいです』とあった。
ありきたりの言葉みたいだけれど、違う。
子供だから、大人の言ってることを全て理解しているわけじゃない。
それでもしょうがないかと思ってずっとやってきたけれど、意外にも「子供だってちゃんと考えているのよ」と。
見事なカウンターパンチ一閃だ。
なんか泣かされた。
「センパーイ、トイレ行ってきていいですか?」
ぼくは役者ではないのでトイレの是非を考えることくらいしかできないけれど、次は自身の生き様をみせてやる。
「よっしゃ、行ってこいや!!」
それが大人ってもんなのだ。
金(金沢)です。
ゴゴアメ#2『青くて赤くて三角で、東のほうにある』、無事に全日程が終了しました。
劇場でのできごとを思い返しながら、あれやこれや劇場日記として残そうと思いました。
が。
メイキング(舞台裏)撮影係としてビデオカメラ片手にプラプラしていた......もとい、奔走していたため、写真のことを忘れがちになり、ロクな写真が残っていないのでありました。
さて、会場で、やたらと水色のテーシャーツを着ている関係者を見かけたかと思います。
そうです、それがゴゴアメオフィシャルのテーシャーツです。
演者さんたちやスタッフさんたちにそれぞれ一枚ずつ配られましたが、劇場で過ごす日々は実質五日間あります。
どのように工夫して着まわそうかと思案した結果、ぼくは初日(後、洗濯)と千秋楽に着ることにしました。
その二日間は、家を出る時から着ていたので、当然帰る時もこのテーシャーツ姿でした。
一方、出演の駿斗やユメフユは「毎日着ます」と言って、本当に劇場では毎日のように着ていたので、いったい洗濯のシステムはどうなってんのか、疑問でなりませんでした。
そんな折、アスカさんが「乾燥機がうんぬんかんぬん......」と言っていたので、あ、そうか、と。
でも、ウチにはそんなハイテク機器はありませんので、おてんとさんが頼りです。
頼むよ、おてんとさん、と思ったその次の日のこと。
午後から雨になりました。
金(金沢)です。
いよいよ明後日29日(木)より、本番がはじまります。
おかげさまで、初日19時の回は完売いたしました、ありがとうございます!
稽古稽古の日々はあっという間に過ぎ去り、明日から劇場に拠を移します。
この稽古場日記も、劇場日記へと自動的に切り替わります。
ハイテクですね。
よろしくおねがいします!
板倉美穂です。
私はお姉ちゃんの『夏歩』の役をやらせていただきます。
私とは真逆に近い性格で、似てるといえばてきとーなところと素直じゃないところくらいです(笑)。
夏歩の持ってる色んな面を出して頑張ります!
このお話に出てくる人とか、人じゃない人達(?)はみんなとてもあたたかいです。
お客さんと一体感のある劇場なので、あたたかさを一緒に感じていただけたらと思います。
心を休めに......リセットしに......昔を思い出しに......
『青くて赤くて三角で、東のほうにある』ぜひ観に来て下さい!!
ロンゴ役の岡駿斗です。
中学二年の13才です。
ロンゴくんのキャラは感情を表に出すんですけど、ぼくは普段あんまり出さないので、それを出して、自分=ロンゴになれるよう頑張りたいです。
ぜひぜひ、おもしろい作品にするので観にきてください。
こんにちは明日香です。
もんのすごく共通点の少ないこのメンバー。
毎日毎日どんどん愛おしくなってきています。
毎日全力で。
毎日脱力で。
毎日努力で。
時々魔力で。
この不思議な稽古場から
ステキな作品が生まれ
ステキな作品に育ちます様に......
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こんにちは、藤岡豊です。
素敵な役者、素敵なスタッフと一緒に芝居をつくることができ、日々幸せを感じております。
チラシのモデルになった金魚が家にいるのですが、その子も「うふふ。」と申しております。
皆様、ぜひご来場下さいませ。