畏れ多い! のですが、わたしがいまとてもたのしみにして読んでいるブログをご本人にお許しを頂いたので紹介させて頂きます。
脚本家、小説家である曽田博久さんのブログです。
http://blogs.yahoo.co.jp/momo1970sky
曽田さんはいま、ご両親の実家の出雲に暮らし、奥様の介護をされている。
ブログにはその介護のことと、脚本家時代の師匠のことと、主に二つの記事があってどちらもとても面白い。面白いなんて言ってしまっていいのかと思うけど、文章がうまい方はブログも面白く読ませてくれるのだ。
(と書きながらたいそう凹みました。わたしのブログを読んでくれているみなさん、ごめんよ・・・)
介護のことは、それはどんなにたいへんなことか、とは思うのだけど、曽田さんの書き方はいつも乾いていて、それでいて暖かく、読むと読んでるこちらがなにか力をもらえるような気がしてしまう。
わたしはよく、母の家に行く電車の中で読んでいるのだが、噴き出しそうになったり、時々、びゅっと涙が出そうになったりしてヤバイことはヤバイ。
ずるいよ曽田さん、と思う。
そしてなんと、時代小説(新作!)の連載も始まったので、えーただで小説を! そんなもったいない! と身をよじりつつお知らせしておきます。
どうしてブログで小説を発表することにしたか、曽田さんの意思も、ブログで読めます。
曽田さんの言葉で読んでほしいです。
「絵になるスミレ」という名前。
花びらのひらひらがふつうのパンジーより多いのがかわいい。
母の家の給湯器取り換え工事が終わったと思ったら、こんどは母がうちの中で3回も続けて転んでしまった、と朝から電話で、すわ!! となった。
よく話を聞いたら転んだのは1回で、あとはよろけただけのようだった。
義妹が会社を休んで駆けつけてくれ、母を成形に連れて行ってくれた。
申し訳ない・・・ありがたい・・・
幸い骨折はなくほんとうによかった。腕の青あざやすり傷が痛々しいけど。
で、その日はわたしは自宅待機して今後の対策のため各所へ連絡、神経内科の通院予定日を早めてもらったり、訪問看護やリハビリの予定を変更して頂いたり。自分の予定もともなって変更、またも混乱気味に。
転倒は退院以来、医師にも介護士さんたちにも薬局の方にもご注意頂いているため、ずーっと心配のネタ。だし、もうこれは、あのね、ほんとうにもう・・・ああ、もうとしか言えない。ともかく正直、数日間はハラハラしっぱなしだった。
その後、転ばずに暮らせているのでよかったけれど。
ほんとうに落ち着く間がない。
この間、書きたいことやオモシロイこともあったけどそのうち書くことに。
ミステリーはその後、「慈雨」(柚月裕子・集英社)を読んだ。
退職した元刑事が主人公。解決できなかった事件。罪悪感。後悔。過去の亡霊。
先の見えないもやの中、延々歩いて行く、そのウツウツとした感じは読んでいて、おかしいけど「心地いい」。おかしなことではない。読書(フィクション)にはそういう効用がある。
でも最後はわたし、読み終わって「あれ」と思ってしまった。
「中高年こそ胸に沁みる」「中高年読め」という評判だから「はいはい!」と読んだのだけど。なんというか、もうひとつ心が動かなかったのだ。
意外。なんでだろう、ちょっといろいろ考えてしまった。
さあ、言うよ。ここで。ふだんは逆のことばっか言ってるが。はじめて言おう。
もしかして、わたしが若いのか。
にゃはは。