いやはや。
母んちの給湯器が壊れてまたひと騒動。
なにせ本人ばかりでなく、家も老朽化しているのであちらこちらが具合が悪い。給湯器はもうあたらしいのに替えなきゃだめだ、と前から言っていたのだが。これがかなりの金額なのだ。家が団地のため、決まった型の給湯器しか入れらない。ほかで見たことないわたし、けっこう特殊な形のやつ。
で東京ガスさんに即来てもらったが、そいつが入荷まで10日間ほどかかるという。
今年一番の寒波が来るとかいうときに!
お湯が出ない! お風呂に入れない! ガス暖房も使えない!
母のストレスをひとつずつツブシていっていたわたしだ。
きりがないな......と思ってはいた。いたが。ここにきて。大ストレス大会。
ふらっっ、と倒れるかと思った。わたしが。
こんなとき、平気平気デイサービス毎日行って風呂入るから、とか言う元気なおばあちゃんだったらいいのだが。それがまったくだめなのです。
本人はよく、わたしがわがままじゃないのよ、わたしの身体がわがままなの、とか言ってる。
ぢごくの10日間があり、先週金曜にやっと給湯器入れ替え工事が終わった。
でもなぜかまだガス暖房の調子が悪く、また見てもらわなきゃだ。
母んち通いを週1回にしていきたいのだが、ちっともおさまらない。
写真は母へのお弁当。週1回はお弁当デーにしている。あたふたつくってるものだからハズカシイけど、のせとく。
短編集が読みたくなりミステリ短編集を読む。
「許されようとは思いません」(芹沢央・新潮社)
よくできたプロットが読みたい方はおすすめ!
わたしはふだん小説や映画もプロットが勝ってるものって好きではないのだけど、ミステリとなると別だよね。中では「姉のように」がいちばん残った。読んでる間じゅう息が詰まる。それはプロットのためではなく、やはり文章ではないだろか。
いまごろ雑煮の写真で笑われるかと思うけど、母直伝でつくったのでのせておく。
母の生まれ香川ではこの白味噌雑煮に餡餅を入れたりするらしい。わたしは白味噌雑煮は食べ慣れて好きだが、餡餅で食べたことはない。想像だけだと、ちょっときもちわるい。
一年前くらいは母はまだ料理をしていたけど、手がうまく使えなくなってきて料理は難しくなってしまった。料理上手だったのに残念だし、料理ができるとストレス解消にもなるんだけど。
で、たまに母にわたしが教えてもらいながら一緒につくればいいじゃん、と、提案したはいいけど、母の教え方が下手過ぎで困る!
どのくらい教え方が下手かって「バケモノの子」の『駄目師匠』くらいひどい。
そもそも目分量や自分の感覚が多過ぎて基本的に再現不可能。
あとどういうんだろう、だしパックを使うのだが違う種類を幾つか入れたりする、白味噌のときはそんなにだしを強くしない方がいいと思うんだけどなあ。
そういうわけでいつも、あとからわたしはわたしバージョンをつくる。
ミステリー通のMさん(と呼ぶことにしよう)に「ジェリーフィッシュ」面白かったですまた教えてください、と言ったらそうですかでは、とすぐにもう1冊おすすめいただいた。
こちらは昨年の横溝正史ミステリ大賞受賞作。
「虹を待つ彼女」(逸木裕・角川書店)
『晴』という死んだ女性の謎を追ううち『雨』という人物の影がちらついてくる。
『晴』と『雨』はどういう関係だったのか・・・とゴゴアメとしては読まずにいられないじゃないか!
主人公が嫌な奴っていうのがうまい。途中でいろいろわかってしまうのがちょっと残念だけどすてきな物語を読みたいという人はぜひ!
Mさんにまた電話しなければ。
ミステリーあと、「罪の声」(塩田武士・講談社)も読んだ。
グリコ・森永事件がモデル。事件概要はほぼ事実通りに書きながらフィクションを入れ小説化したもの。そのアイディアがすごい。あの脅迫テープにあった子供の声が、自分の子供の頃の声だった。という話。これは読みたくなるでしょう! 事件をよく知っている世代だとねえ。読んでください! よく考えつくよなこんなこと・・・
遅ればせながらあけましておめでとうございます!
親の介護ってわたしと同世代の友人たちみんなが直面していて、いや、わたしより若い人たちにもいるし、みんながんばってるのだからわたしもへこたれちゃいられない。わたしなんてまだまだ、だとも思うし。
けど実際、いま、なにがどうたいへんかっていうと一言じゃとても言えなくて。なんて説明したらいいかわからない。
でもきっとそれも、みんな同じなのかもね。
介護って一口に言っても、介護される側の人それぞれ、同じ人であってもその時々の体の状態によって問題は違ってくるし、暮らしの状況によっても異なってくる。
きっとその家ごとにそれぞれの問題を抱えることになるのだろうな、と思うようになった。
昨年はただただむやみに駆け回ってるだけみたいな状態だったけど、そんなわたしに介護や医療の現場の方々はじめタクシーの運転手さんや各種業者さんとか、ほんとうに多くのいろんな方々に励ましの声をかけてもらった。ひたすら感謝。
もしかして、それぞれ違う多くの人たちの中に、もしかしてわたしと同じような人もいるんじゃないか。
わたしのように「まだまだ」だけど「もうたいへん」という人。
その人にわたしも声をかけたい。「わかるよ!」って。
さて、よっこ・・・らっしょ、と重たいですが(笑って笑って笑うとこだから)、
ゴゴアメも、なんとか続けていこうと思ってます。
わたしより若い明日香座長まで実家通いをはじめていて、なにか互いにピンチですが、でもなにせ頼もしい座長だし、頼もしい仲間たちもいますので。
どうか引き続き応援して頂けますよう。よろしくお願いいたします!