陽が差していたのでシクラメンを置いて写真を撮ろうとしたら、窓の向こうに小鳥が覗いている、顔だけちょこんと見えた。こんな近距離で小鳥の顔見たのはじめて。
「あ」って言ったらすぐ飛んでいっちゃったけど、花を見てるみたいだった。見えるの?
ここに引っ越したのは、高齢となった母の家に少し近づいて、わたしがちょくちょく通うため......なのだが。
まず週に1回、曜日を決めて行った方がわかりやすいし母にもいいと思うんだけど、これがうまく決められない。週に1回というのも毎回は難しくて、ずれると10日ぶりになったりする。
そのうちペースができたら、わたしも楽になるはず、と思ってたんだけど、なかなかそのペースができなくて苛々。その程度のことができなくてどうする、と思うとますます苛々。
そんな時、ひとに話すと「そりゃたいへんだよね」とか「なかなか難しいよね」と言われ、そんなふうに言ってくれると思わなかったのでびっくりした。
そして後からじわじわと、なんか気持ちが助かる。ことに気がついた。
なんだろうねー人とは。
苛々も落ち込みも禁止。前だけ向いて、というのが正解だけど、そんなに前向きにやっていけるかってえと......生きてたらそんなの無理よ。
たまに後ろ向いたり、斜め向いたり、上向いて鼻すすったり、しながらも、これはこれで前へ向かって歩いてる。と思うようにしたい。
母には病気や老化は誰でもうれしかないけど、そんな中でもあたらしいことはじめるって思おうよって言ってる。
母とわたしたち家族と、あたらしいこと、ゆっくり一歩ずつ、はじめます。
おめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いします。
黙って新年をはじめようとか書いてたら、さすが神社の隣のうち!
元旦になったらお囃子の音が響いてきて、正真正銘、歳が明けましたよ!
大晦日は0時になったら初詣してみようとは思っていて(わたしは、そんなことしたことなかったのだ、人生初さ)、でも、こんなところに人は来るのかしら(近隣にはほかにもう少し初詣向きと思われる神社がある)、提灯は出てるけど、あとは真っ暗、しーんとしてる......。
と、0時に太鼓の音がしてうれしくなった。お参りにもそこそこの行列が出来てる。
行ってみると子供連れや、若い人達もいるけどあまり騒がしくなく、ひっそり、でも気楽な雰囲気。
すっぴんで半分部屋着の上にコートを着たまま並び、社務所の屋根の上にちょうど月が出てるのを口を開けて眺めながら、なんだかいま、どこにいるのか、まるで旅先のような、夢の中のような、不思議な気分だった。