テレビで見る都内の様子よりもっと、うちの方は真っ白です。
家のなかでも寒ぅい!
読書の話の続き。
佐藤正午の前は、ミステリーを続けて読んでいた。
「このミス」でも翻訳モノ1位、ものすごく売れたらしい、
「その女アレックス」(ピエール・ルメートル 橘明美訳 文春文庫)
本屋さんでもどーんと平積みされていた。
とにかく最後まで驚かされる、と評判で、そんなに面白いなら、読まずにはいられないでしょう。で、読んだら確かに。面白い。
「意外か」というと、意外っていうのは少し違う感じ。
だいたいこういうことかな、とぼんやりわかるし、ぼんやりわかったらあとは読み進めるしかないようにできてる。(これ、当たってる言い方だと思うけど)
でも陰惨。こんなに陰惨な話がそんなに売れるって・・・それが意外だよ。
けど、なにか風が駆け抜けていくような魅力があるんで、読むたのしさは抜群にある。
やっぱりエンタメだって、どういうお話か、だけじゃないんだよね。あたりまえだけど、面白さにはいろいろ、たくさんの形がある。
「このミス」日本の1位も読むか、と思ったわけじゃないけど(毛玉中でなにを読むかじっくり選んでいられなくて、っていうのは少しある)
「満願」(米澤穂信 新潮社)も読んだ。
わたしはなんとなく、なのだけど文章が好みじゃなくて(すみません。ただの好みの問題です)。
というけど、けっこう分厚い本ですがぐいぐい読ませられました。
ミステリーの短編集。オチが見えやすいっていう方もいるかと思った。でもごくふつうに生きる人達の、さまざまな局面での、心理の謎、なんじゃないかしらと思って、そこが面白かったよわたしは。
その前に読んでたのが・・・そりゃないぜ、だったんだけど、いや、その話はまたにする。