寒くなりましたね。
某所で打ち合わせからの帰り道、こんなところにはらドーナツが、とふらふら買ってしまう。
少ない脳ミソを使い切り、はらドーナツにじーん。
秋になるとなぜか絵が見たくなる。きれいなものが見たい。
美術展に行きたいな、紅葉も見たいな、ああ出かけたいなあ!
出かけられない場合。やっぱり食べることか。秋は食べものもおいしいからね。
うちで定番になった洋風ブリ大根。ブリは塩をしてからオリーブオイルで焼く。あとはふつうの作り方とほぼ同じ。下ゆでした大根と一緒にパプリカも入れて、だしと酒、しょうゆ、みりん、砂糖は少なめに、しょうがも入れて煮る。
仕上げに生クリームをたらりとかける。
意外とごはんにも合うよ。
「バンヴァードの阿房宮 世界を変えなかった十三人」(ポール・コリンズ 山田和子訳 白水社)読了。おもしろかった!
帯の「その時、歴史は動かなかった!」っておかしい。そのとおりの本、歴史に残るはずの大発見や創作がまったく残らなかった、忘れられた人々について書かれたポートレイト集。
そこそこ分厚い本だし、13人もの知らない人のことを読むというのは、なかなかたいへんそうだなと思ったけど、これが読めば読むほどに面白くなっていく本だった。
笑ったり、呆れたり、悲愴さに胸塞がれたり。
寝転がってこんなに面白くっていいのかしら、と思った。(寝転がって読むには本がかなり重たいんですが)
びっくりしたのは、埋もれた人々だからといって、平和かというとちっともそうではないこと。みんなが命がけ。天才ばっかり。そして天才なおかげで常に忙しく、波乱万丈で、激しく生きて死ぬ。(天才じゃなくてよかったー、ですよ)
シェイクスピアの贋作なんて、どうしてそんなことできたの?! というのとか、X線を超える放射線「N線」の発見ってなんだいそりゃ?! とか、わたしが一番、ゾワゾワと惹かれたのが、完全に西洋人の見た目で西洋人の名前(でも偽名)なのに台湾人だとか言って、自分で言語を作って喋って、まあ詐欺師であるが、人生をすべて嘘で生き抜いた人のこと。その力を他のことになぜ使えなかった! というツッコミを許さないほど、人生が深遠になっていくし。どこへ行くのー!
ところでシェイクスピアに絡む話は三つあり、贋作の話と、むちゃくちゃなロミオ役をやる役者が出てくるが、読むと昔の演劇のダイナミックさに驚かされる。
なんでそんなんで公演打っちゃうの? とか。
ヤジを飛ばすために大勢、客が詰めかけてたり。
そんな劇場でそんな芝居、観てみたいがいまとなっては叶わない夢だもんなあ。
おとなしくなったものだ。
もうひとつはシェイクスピアの墓を暴こうとする人の話。
寒くなってきましたね。
マナちゃんから送って頂いたかぼちゃ、どうやって食べようかなと迷いつつ、シチューにしました。鮭とかぼちゃのシチューってはじめてで、どうなるかなと思ったけど、豆乳みそ味が合う!
おいしかったー。滋味だった。
うちではマナちゃんのガラス器を毎日使っているけど、秋の気配がしてから、マナちゃん作のガラスのどんぐりの実を、テーブルにころんと転がしています。
北海道のマナちゃんが、たまねぎとかぼちゃを送ってくれた。
ありがたい。たまねぎ好き、ネギ類なんでも大好き。まずは生で、サラダにしていただきました。
皮も食べてね、ってことでお味噌汁に入れたよ(盛り付けのとき皮ははずし、煮汁をいただきます)。
力がつきそう。ありがとう。
今週は6日月曜がことしの十三夜でした。
東京は台風一過で晴れて、6時頃にはとってもきれいな月が見えた。
満月よりだいぶ欠けていてかわいらしい形だったけど、ぴかぴか光ってた。
沁みる十三夜だった。
風がまだ強く、向かい風にあおられながらの帰り道、時々振りかえると、月がついてくる。こちらの気分と関係なく、なにかひょうひょうとしている気がする。振りかえるたび、うす。と言ってるような。
「うす。どこ行くの?」
「のみに行かないの?」
「あーうちでのむんだ?」
暗くなるのが早くなった。
大きな犬、ホッキョクグマの子供みたいなのを連れて、散歩している人とすれ違った。
そして8日水曜は皆既月食でした。
たまたま同じくらいの時間だったから、前々日が予習となって、駅前のよく見える位置に行くと、大勢みんなが空を見上げて写真撮ってた。賑やかなのもいいね。なんかおもしろかった。
本日は「クライマガコの恋と十三夜」に音楽を作って頂き、ギター演奏で出演もして頂いた齋藤丈二さんのライブが、APOCシアターさんにてあります。
17時OPEN 18時START 詳細こちら。
予約不要とのことですので、お時間ある方はぜひ。
例のひとめぼれの長四角お皿、最初は枝豆なんかのせた。
秋の枝豆もおいしいというのは、ほんとだね。
このお皿2枚持ってる! という人がいてなにかうれしくなる。
たのしみにしていたナイロン100℃「社長吸血記」観劇してきた。
吸血鬼は出ない、社長は・・・の社長吸血記、期待高まっていたのだ。
堪能。もっとずっと見続けていたかった! 終わった後の客席は、わたしだけでなくみなさんそう思っているような感じがした。
二つの世界が完全にリンクしないところがいい!
ナイロンにしかできない! と思わせる作品で、特にナイロンの役者さんたちの積み上げてきた力があってこそだと思う。
台風ですね。みなさまどうぞ気をつけて。