話題作の本なんてほとんど読まないわたしですが(というか、もはやなにが話題なのかを知らないのだけども)、これは、と読んだ。
「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場」 佐々涼子 (早川書房)
アマゾンの頁こちら。まだ読んでない方は、もう買っちゃってください!
タイトルでわかるとおり2011年3月に被災した日本製紙石巻工場、当時の状況と、その後の復興までの道のりを書いたドキュメントです。
わたしも「本は紙派」のひとりであり、紙にはかなり愛情があると思っていたけど、その「本の紙」がどこで出来ているか? なんてまったく知らなかった。
が、そういう方は多いと思う。ぜひこの本を手にとって、頁をめくって、読んでください!
頁をめくるごとに、いろんな思いが溢れてくる。胸が苦しくなるけれど。
恐ろしさ、悲しさ、それから、「名もなき人々」の意地。
「紙つなげ」の言葉の意味(とこめられた意味の両方を)も読めばわかります。