絵+朗読「クライマガコの恋と十三夜」 公演が終わってから1週間ほどは、死にながらぼちぼち残務をやっていました。しんでいるのにやすんだきにならない・・・!
で、タキに連れられて海を見てきました。宿題も持って行ったため、完全には気が休まりませんでしたが、それでも海。いいなあー。きれいだなあー。(あ、アレ)
すごい公演でした。
初日の幕が開いてからも忙しくて、連日、会場に着くなりわたしがタイムテーブル説明、何時に何をするかをだだっと伝えて全員行動開始。
しばらく、目が覚めると、きょうは何時に何をして、何分後に何するんだっけ? と寝ぼけてから、あー終わったんだっけ・・・ってなってた。
「急ぐ」ってことが大の苦手なのだが、急ぐという力を一生分、使い果たした気がする。
わたしがあんまり仕切り倒すので、役者たちが、1分でも早く会場に入ろうとして、後半はおいおい、利用可能時間より早く来てない? という感じだったのがおかしかった。でも交代で入るゲストも交代のスタッフも含めていつも全員一致団結して動いていて、非常にいいゲンバでした。
今回の本がだいたい上がってきたときに、ある程度歳をとった人たちにしか伝わらないものが多くなっているな・・・と思い、自分が歳をとったのだからそれは仕方がないとは言え、観に来てくださるお客様たちにとってどうかなとだいぶ、悩みました。
いや、でもたくさん悩んで書いたのだから、きっと若い人にも若い人なりに、なんらか感じていただけるはずだ、そうであってくれ祈る、と最後はそういう気持ちでしたが。
本を読んでもらった段階で、キャストの若いメンバー、翔くんや雄貴くんがそれぞれ、「花火」を気に入ってくれて、ちょっとびっくりした。
そしてとても励まされました。
余談ですが・・・、あの「花火」に出て来る「月桂樹さん」(と我々は呼んでいた)、その日のゲストが読んでいた役(だから演者によって個性がちょっと違う)を、わたしは密かに気に入っていて。
ファンタジーの登場人物ってみんな個性が強く、ありとあらゆるへんな人(人じゃない場合が多いけど)がいるけど、でも結果押し出しみんな強いから、「月桂樹さん」みたいに「遠慮してる」っていうのってあんまりないんじゃないかと思ってて。いや、なにかありそうだけど。(あるよ、って言う方、ぜひ教えてください!)
ああいう感じで別にもっとなにかまだ書けるのでは、という気がしたりしていて。
明日香の息子、凛くん(中学1年生)の感想を聞いたら、凛くんは役者でもあるからふつうの子ではないけれど、ああ、歳をとらなくても人の一生というのは感覚的にわかるし、怖さや切なさというのはその人の年齢なりに感じるものなのだな、と思わされた。
そして凛くんの思い描いた「花火」は、わたしの作品ではもうなく、凛くんの作品だと思った。
今回、小さな会場だったこともあり、たくさんのお客様とお話ができてそれもうれしかったです。お話したり、アンケートを読むと、来てくださったひとりずつの作品になっているんだなと実感できて、それが主旨の公演ですから、完成できてよかった、とほんとうに思います。
そうえいば、なにか自分の記憶のように思えた、という方々も複数いらして、なんでしょうね、「朗読」ならではの不思議なものかもしれません。
ひとつずつの作品についてや、キャストみんなへの感謝を書きたいのだけど・・・
海から帰ると、すぐにバタバタな日々がはじまっていて・・・(ゾンビ中なのにね)
また時間みつけて書きます。これからのことも。近々に。
でももう一言だけ。このブログを読んでくださっているあなたに。
ありがとう。
暑いし台風くるし、体調崩すなっていうほうが無理ですが、どうか休養とりつつお過ごしください。