先週、映画「かぐや姫の物語」を観て来た。劇場に間に合ってよかった。
やーすばらしかったですよー。線、まあるい線、力強い線、もういろんな線にみとれているだけでもいいなと思ったけど、やはりですね......ひしひしと、胸に迫ってくるものが多くて。だって、も、最初から切ないんだもんなあ。
これ歳をとっているほど、切なく、そして噛みしめるものがある映画だと思いましたが、でもしっかりと伝わることは、若い方々にも伝わると思う。願わくば先入観は捨てて、観てほしいな。
さておすすめレシピ。
ぴかるとももちゃんの家に行ったとき、ももちゃんがつくってくれた、豚肉とれんこんの炒めものがとっても美味しくって。豚とれんこんって合いますね。ももちゃんは光氏の身体のために、れんこんがぜんそくにいいから、とよく使うのだと聞いて、更に感激。
でね、大葉が入っていて、それがまたすごーくおいしかったのよ。
忘れられず、あれから時々、うちで作ってる。といっても、ももちゃんの味にはとてもできそうにないので、自己流で。
ミニトマトは最初につくったときにたまたまあって、入れてみただけなんだけど、これなかなかいけると思うんだよな。
つくるたびに、ももちゃんのやさしさを思い出し、ふわっとあったまります。
で、「美人ママサラダ」のように流行るかしらと思って、「ももちゃん炒め」と命名しようかと思ったのだが、ももちゃん炒めるわけじゃないよー! なので「ももちゃんぷるー」ってことで。よろしく!
ほんとにおいしいので広めたくって「実家屋」でも出したら好評で。
明日香も作りたい! と言ってたから、ここに自己流版ももちゃんぷるーのレシピを。
・豚肉はわたしは肩ロースの薄切りか、切り落としを使ってますがお好みで。塩麹をまぶしてちょっと揉んでおきます。
・れんこんはわたしは皮をむかず(むいたほうがきれいだけど、栄養的にはむかないほうが)、食べやすい大きさに切り、水に少しつけておきます。(酢水の必要はないです)
ざるに上げてよく水気を切る。
・フライパンにオリーブオイル(サラダオイルでも)をあたため、ざっざかと豚肉を炒めたら、お皿にとっておきます。
・次にれんこんをよく炒め、フタして10秒くらい蒸します。
・豚肉を戻して炒め合わせ、最後にミニトマトを入れてさっと炒めたら、酒・しょうゆ適量で味付け。
・火を止めたら大葉を千切って入れて、お皿に盛る。
これ味付けはお好みでいけると思うんだよな。わたしは黒酢入れてみたり、酒・しょうゆ・みりんでもいいし、オイスターソースも合いそうな。みなさまも自己流でどうぞ。
はい拍手! 初パン、焼けました!
ブラジャー戦隊(なぜブラジャー。男も女も)からのプレゼント、ホームベーカリーで、はじめてのパン、うまくできましたよ!
このHB、50(ごーまる)くん、と名付けようかと思いましたが(もうほんとにやめよう、年齢の話は)、ぶらじゃーくんと命名することに(なんとなく男の子っぽい)。
材料を機械に入れるだけで出来上がるんですけどね、それが機械である限り(スイッチ押すだけです!)わたしにとっては、けっこうあたふたしちゃいました。大人になってから買おうと思ってたから。でも大人になるのを待ってたら、更にぼけててできなかったかもな、セーフ。(って大人飛ばして老人になってるじゃないそれ)
ブラブラブラジャーズのおかげだ! ありがとう! 安心して世界の平和を守りたまえ。
あとわたしだけですかね・・・自分で作ってるものが、目に見えないっていうのがこう、どうも落ち着かない。どうなってるのかなーという。音がうるさいかな、とか思ってたら、けっこうな時間、しーんとしてる。死んだのかな? というくらい。見ると「発酵」って表示が出ていて。おー発酵。むしろ生きてる! とか感動したり。
出来上がりにフタを開けて、パンが見えたときのよろこび。おお、パンできてる!
さて味は・・・んふふ、おいしい。まあ、おいしいパン屋さんのパンにはかなわないけれども、「焼き立て」っていうのは真実、おいしいですねえ。ふわふわ、かりっです。
チキンのトマト煮と一緒にいただきました。
写真にあるのがパン屋さんで買った愛用のパンナイフなのですが、これより長いのが要るな、と買いました。
HBって説明書読むと実にいろいろできるんですね。天然酵母でも作れる、これがいちばん、興味ある。でも最初は基本のパンを説明書どおりに忠実にやってみました。
材料買う前にネット検索してみたんだけど、HBってもはや使いこなしてる方々が多くて、なに言ってるかもわかんなかったです。(上記わたしのほうがなに言ってるかわかんないですが)、まずはやってみろってことですね。なんでもはじめてのことって、たのしいね。
これからやりがいがありそう。いろいろとやってみます。
パン配れるようになるまで、待て、ブラジャー隊員たち!
生まれてから3年くらい、藤沢市に住んでいて海が近くよく連れて行ってもらったという。記憶にはまるでないのだけど、だから海好きなのかなーと思ったりする。
だって泳げない癖に海好きってねえ。
こないだ母の家に行って、母は最近また体調悪く、ま、なにせ寒いしね、ループ状の愚痴を聞かされていたとき(ちょいちょいはね返しながら)、なにかの拍子で、その海の近くのうちの話になって。
母が急に「確かオリンピックの日に引っ越ししたのよ」と聞いたことのないことを言った。
そりゃ自分が生まれた年は東京オリンピックの年でしたけども(言いたくないけども)。
「はあ、『オリンピックの日』っていうのもねえ。開会式とか?」
「開会式かどうかは知らないけど(じゃあなに)、10月10日だったと思うのよー」
また適当なこと言ってるなあーと思ったんだけど、帰りの電車の中でなんとなく、携帯で検索してみたら、あらほんとにその開会式は10月10日だったのね。
「行ってみるまでどんなとこかもわからないで、引っ越ししたのよー」と母は言ってた。
うちの父と母の若い頃って、けっこうむちゃなのだ。
ごくたまに、若い(いまのわたしよりとても若い)無謀な二人のことを思うと、くらっとする。なにかおそろしー、けどちょっと眩しい。妙な感じ。
小説家の古川日出男が書く戯曲、というのでそれはもう観なきゃ、とチケットをとっていた「冬眠する熊に添い寝してごらん」(シアターコクーン)を観て来た。
「熊より犬じゃないのよ!」と観たら誰もが思うだろうことを思った。ベルカ好きだったから・・・いいけれど。
蜷川演出が本に喧嘩売ってるようなところがおもしろかったけれど、古川日出男作品としては、わたしはなにか物足りなかった。てんこ盛りなのに。4時間あるしね(休憩あり)。
わけわからないということではもっとわからなくていいし(これは反対意見のほうが多いでしょうが)、台詞が意外と説明的に感じてしまった。詩的ではあるが、実はストレート過ぎかなと思ってしまったところがあって。
戯曲とはなんだろうな。と思わされた。うーん。(あ、戯曲は「新潮」誌2月号で読めます)
蜷川演出はこの春、「わたしを離さないで」(カズオ・イシグロの小説)をやるのだと知ってびっくり。
舞台化かー。脚本は倉持裕......、あーそれは観たいかも。
水戸のいくこさんからいただきもの。わあーゆずゆず言ってたらゆず!! うれし涙!
いくこさん手作りのゆずピールと、ゆずジャムもいただいてしまったのだ。
とーっても丁寧に作られていて、口に入れるとやさしくゆずの香りがふわんと広がる。
おいしいー。
ことしのわたしのラッキーカラーは黄色だったしね。
ゆず色ってことよ。
黄色とは意外な展開で。なんかいいです。ふだん使わない色をなにかにとり入れてみようかなって思うだけで、頭のどこか目覚めてないところが、動き出すような感じがする。そんなことでリフレッシュするものですね。
まあ、考えてると黄色好きなフジオカユタカが思わず浮かんでしまうが、いーや! フジオカはいったん忘れよう。いかんいかん。
あ、ゆずピールを入れたこの小さな器はマナちゃん作です。
このブログで時々登場する、くまがいマナさんのガラス器たち。みなさん! ニュースですよ!
そのマナちゃんがなんと、ブログ開設しました!
現在ガラス作りは育休中なのですが、春から北海道のご自宅でギャラリーをオープンするそうで。詳しくはマナちゃんブログをぜひ、ブックマークしてじっくり見ていってくださいませ。
あたらしいことをはじめるマナちゃんにわくわくしつつ、ブログで北海道の暮らしぶりを覗けるのもとてもうれしくて。なかなか会えないですからね。行きたいけど北海道! ギャラリー見たいし!
マナちゃんは写真も文章もいいのです。
マナちゃんブログ、こちらからどうぞ。
長野からのいただきもの。木曽のお酒、七笑(ななわらい)。いい名前。
恒例になったうちでの新年会(通称・実家屋)で、みんなでのもうととっておいたもの。
先日、そりゃもう大騒ぎでのみました。
料理の写真は撮る余裕なし。
準備しながら、思ったんだけど。もともとはさ、正月も実家に帰らずおせちなんか食べないっていう若者たちにと、正月過ぎてもお正月ふうのものを用意したりしてたんだよね。でも一人またひとりと結婚して、それぞれのお正月があるようになっていったから、「もうかまぼこでもないわね」とかメニューも変わっていき。もはや誰も若者じゃないし、っていうか、最初から誰も若くはなかったか・・・あら。
まあ毎年のように誰かのおめでとうがあるっていいことである。
その分、みんなからの相談事の内容が、重たくなっていくけれど。(いや人生そういうものよね)
しかし結婚どころかおめでたい気配がまったくない者もいる、フジオカとかフジオカユタカとかユタカとか。
などとブツブツ思っていたら、今年、そんなみんなから、思いがけないプレゼントをもらった。ほんとうにまったく思いがけなかったので、これにはものすごくビックリした。
そのプレゼントというのが、パン焼き器!(ホームベーカリー!)
わたしが「大人になったら買おう」とたのしみにしていたものだ。
大人になったらパンを焼くんだー、ってね。
いつ大人になるんだおまえはっていう話だが。なにを隠そう(隠したいけど)今年、わたしが大台を迎える誕生日があるので、大台記念のプレゼントとしてなのである。
おー、お・大人になる背中を押された!
ほんと、近年にない驚きでした。いまでもビックリしてるくらいだもの。
大人になれるのかなわたし。大丈夫かなあ。フジオカのこと言えないやわたし。
まあ、うん、ともかくパン焼いてみますわ。これあれだよな。うまく焼けるようになって、みんなにパン配れってことだよね。うはっ、はいはい。ありがとう。ありがとう。
また大寒波だとか・・・、みなさま暖かくしてお過ごしください。
このところ、お酒より甘いものー。まあお酒ものむけどな。
風邪ひきでどこへも行けなかったけど、年末年始の間に読もうと思っていた本は読めた。
とっておきが、曽田さんの小説だった。
脚本家でもある曽田博久さんの「同行二人長屋物語」シリーズの三作(ハルキ文庫)。
一作目が長編「孤剣の絆」、二作目「江戸の蛍」三作目「いのちの秋」は連作短編集である。09年-10年に刊行されているのを、やっと読みました。遅い。ごめんなさい!
タキから曽田さんがこんど書かれたのが、病に倒れた妻の介護をする浪人の物語(介護侍!!)とは聞いていたが、それ・・・読んだらわたしは泣いて目が落ちてしまうんじゃないか・・・と思い、勇気が出なかったのだった。
でもこれが、もちろんたいへん切ないけれど、とっても面白い小説で、夢中になって読んだ。
なにより主人公の妻の佐和が、小説の冒頭で寝たきりになり、現実認識も危うく言葉も少ない人物であるのに、明るく、愛らしく。
そのそばで周蔵は身を粉にして介護する。ぼろぼろに疲弊しながら、さまざまにひとり悩む。
病人のそばでいることを、わたしは自分の父のことで少しはわかる。あの独特の疲労感は、ほかの疲れ方とはまるで違う。
読んでいるわたしも周蔵と一緒に疲弊しながら、それでも何度も、思わずぷっと噴き出してしまった。
作家の力で、物語はやさしく逞しい。
曽田さんの書くパワーというのはほんとうにすごくて、ひれ伏してしまう。
わたしのようなぼんくら者が気軽に面白いとか言っていいのか! いいわけない! と思うけど、きっと読者に面白がってほしくて書かれているはずだから、安心して言おうと思う。面白い。
わたしと同じ歳くらいの男性には特に効く小説じゃないかな、と思ったりもした。
みんなに読んでほしいな。目が落ちる心配をしないで、文庫だし、電車の中でも読んでほしい。
こっそり噴き出したり、涙したりして。
そろそろみなさん、帰って来ましたかね?
あたしは風邪ひいてしまったよ。文字通りの寝正月でした。
そしていまも鼻水が止まらないようー。くしゃみが止まらなくなって涙が出る。
なんとなくうちの正月恒例になりつつある、和風ローストビーフ。
生姜やしょうゆなどで漬けるのでさっぱり味。焼き方がうまくなってきた(自画自賛)。すだちを絞り、粉山椒を振っていただきます。
カンパーニュでオープンサンドにしてみた。お酒は抜きで、ノンアルコールビール。うう。うまいけど。うう。
朝ごはんは簡単に。ちょっとだけお正月気分で。
お雑煮と。ふつうの大根やにんじんの味噌汁に焼いたお餅を入れるのが、実はいちばん好き。
ことしは喪中なので、新年のご挨拶も控えておりますが、それでも、ね。
お正月ふうにしましたよ。
あとは静かに過ごします。
ってきょうは恒例・弟夫妻とまたがんがん飲むんだけども。がんがんはよせ。がんくらいに。
ではみなさま、たのしいお正月を!