午後から雨になるでしょうプロデュース#4
「カナタの石」
2013年9月18日(水)→22日(日) APOCシアター
チケット発売中! 公演詳細、ご予約は上の「カナタの石」ボタンから。またはこちらからでも。
なお客席数の少ない公演のため、なるべくお早めのご予約をお願いいたします。
吉永から大澤遊さんへのインタビュー続きです。
――小劇場の演出家は作・演出兼ねている場合が多いので、遊さんは数少ない「演出家」の一人だと思います。(ただし構成台本は書かれていますが)演出に専念されている理由はありますか? 今回はわたしという作家との共同作業という面もありますが、どんなことを感じられているでしょう?
みなさんすごいですよね。才能があるのだと思う。僕は単純に本は書けないので。
でも僕はそれで良かったと思っています。自分で書かなくても素晴らしい作品はたくさんあるし、書いてくれる人がいる。それとやはり僕は書く事と演出する事は別にした方が良いと思っていて。これを話し出すと長くなる可能性があるので、今度お酒でも飲みながら(笑)
亜矢さん演出もする方だからヒヤヒヤですよ。ほぼ毎日稽古場にいて見てくれている。僕が言わなきゃいけないことも役者に言ってくれている。助かっています。稽古場に作家さんがいると、わからないことはすぐに確認できたり、直したい所があると、すぐに相談できるから嬉しい。
逆にどうですか? 初めてご自分の作品を他の人に演出を頼んでみて。
――やーわたし自身は日々、反省ばかりで・・・。
遊さんは役者たちと一緒に考えていく姿勢を真摯に貫かれているので、その邪魔をしないということだけは絶対だと、大事にしています。できたら、必要なときにいて、必要じゃないときは消えている、そんな都合のいい「雑用係」になりたいんですが。
役者さんたちみなさんそれぞれ、遊さんの演出をたのしみながら悩んでいると見えますが、わたしも一緒に汗かいてます。ココロの汗を!
キャスティングにはかなり時間がかかったので、稽古場でみなさんが揃って「やっとここまで来たかー」と感激してしまいました。
遊さんから見てどんなメンバーでしょう。
良い意味でバラバラな人たちですね。いまだにこの先どうなっていくのか予測が出来ない。
なんかみんなどこか抜けていて、稽古の日でも勝手に稽古がないと思っている人がいたり......自由です(笑) 演じる時にもそんな自由さが出てくると良いですね。
稽古が始まり二週間近く経ったいまでも、全員が稽古場に揃った事が無いというのは面白い。このまま本番まで全員揃う事がなかったりして(笑)
――本読みで一度揃ったきりですね。シーンごとの稽古にしているからでもありますが。
そう個性も演劇経験も全員ちがって。けど不思議とどこかが似ているような気もしてます。
そして、スタッフは遊さんが組んできた方々にお願いしました。どんなスタッフさんたちですか? またスタッフワークで心がけられていることがありましたら教えてください。
スタッフの皆さんは信用できるメンバーなので、大きな心配はしていません。助けられてばかりです。いつも思うんですが、音楽をこの作品のために作ってもらえるというのはとても幸せです。もちろん、あーだこーだ言いながら調整しながら作っていくのですが。
いつものスタッフさんたちがいてくれるというだけで、僕はすごく安心できるし、嬉しい限りです。
――最後にこのブログをお読みの方々へメッセージを。
初めましてですね。何度かゴゴアメのブログに名前だけ登場していましたが、その本人です(笑) 僕です、あれ。
まだまだどんな作品になるかわかりませんが、稽古場ではいつもワクワクしています。この気持ちをうまく作品にも活かして、観に来て下さる皆様に伝えられたらなぁと思います。
いままでのゴゴアメの公演とはひと味もふた味も違う作品になるのではと思います。ならなければ僕が演出として呼ばれた意味がない。頑張りまーす! ひとりでではなく、関わって下さる全ての人たちと。
――ゴゴアメは毎回、違うことをやってきちゃってるのですが、いつもこのメンバーでなければできないことをやりたいと思っています。
既にこの現場もそうなってきているし、とってもいい空気です。
わたしは遊さんだからこそ、演出をお願いしましたし、お引き受けいただいたこと、心から感謝しています。芝居作りは苦しいことが多いですが、もの作りの苦しみはたのしみのうち。
稽古場にて、みんなの『たのしいこと』がたくさん、たくさん増えていきますように。
大澤遊さんでした。みなさまどうぞ「カナタの石」にご期待ください!