午後から雨になるでしょう

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三人+一人の女優

2013年5月17日(金)→19日(日)

午後から雨になるでしょうプロデュース#3

絵+朗読「クライマガコのイノリとカタリ」

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今回は初の試みで、とここに書こうとして、毎回いろいろとココロンできちゃったからなあ、と。もうココロミルなよ、って自分で思うくらい。

ゴゴアメの前の「シエラザード」プロデュースで、朗読もやったことはありました。

いまは小劇場での朗読公演もけっこうあって、場所も劇場でなくギャラリーやおしゃれなカフェだったり、それぞれに趣向を凝らしたものがありますが、その頃はそういう場所もあまりなくて・・・

ってまさか先駆けだったなんてことが言いたいわけでなく、既にいろいろな公演があるなかでやるならどうしようか、っていうのは考えどころでした。ということが言いたかったのでした。

「朗読」って言ってもいろんな公演があるからなあ、と。

で、あれこれ考えたり試みたりしていますが、ひとつには、自分が書いているものは、プロのナレーターさんが正確にきっちり読むようなものではないよな、とは思いまして。

役者さんにとって朗読をやるっていうことは、すごく難しいことだとは思うのですが、実際やってみると、やっぱり役者さんには役者さんならではの読み方っていうのがあるなと感じます。

その良いところを、ちゃんとお届けできるように。試み続けていきます!

 

ところで「出演者紹介」でご紹介中の三人の女優さんたちは、みんな結婚していて、子供がいるのは明日香だけなのですが、でも一応主婦の顔も持っています。

(そしてもう一人の女優、音楽ゲストの外山弥生さんもなので、女性陣全員ということに)

一応って言いたくなるのは、浅川美也さんのようにヨッパライが主な、主婦とはまああまり言いにくい方もいますし・・・(わたしが言うのもなんですが!!)

「たまたま」でもありますが、なんとなく「狙って」もいました。

というのは、今回読んでもらう短編がひとつずつ別な作品ではあるけど、たいてい、日常の中の話なので。

日常生活というものを否応もなく持たざるを得ない女性たちに、すくいとってもらえるところや、ビビッドに反応してもらえることがあるかもな、と思ったのです。

子育てを経験している(というか経験中の)明日香の感覚には、以前から「やっぱり違うなー」と感心させられてきたので、その延長上に思ったことかも。

ほんとは「結婚」自体は別に関係ないことで、「生活感」っていうのかな。

あれ? 生活感っていうとこれまたみんなそれぞれないよなあ・・・

それとも、自分以外の誰かを、いつも気にかけていることの、不安定さによるもの、かな。

 

しかしこれがリアルに「主婦たちの集い」ふうになることがあって、ちょいちょい、まあおかしなことにはなってます。

まずみんなおそろしいくらい忙しい。朝、お弁当作ったり夜ごはん作ったり、昼間は働いたり病気の家族を見舞ったり、その勢いでバタバタ稽古場へ駆けこんで来て、稽古場でお米や野菜の貸し借りをしてそう。

あ、あのぅー女優さんという感じがまったく・・・いえかわいいですがみなさん!

でも、そういう日常と地続きで非日常を作っていくのが、わたしは好きなのだな、もともと。

めまぐるしい彼女たちを見ながら時折めまいがしつつも、わたしはいつも、「いいぞいいぞ」「がんばれがんばれ」「ほら漬物持って帰りな!」と、おなかのなかが熱くなるのです。

彼女たちの挑戦はきっと客席へ届くはず。届けなきゃ!

 

 


吉永亜矢 (2013年5月 5日 09:33)  カテゴリ:
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