最近なぜか、オレンジの入ってるケーキが好き。
とかいってる間に、大澤遊くん演出の公演が開幕する。本日初日!
演出と、演出助手の仕事で大忙しの彼だけど、「空っぽ人間」という自身のプロデュース公演の活動も行っていて。
空っぽ人間ではこの数年、アクセル・ハッケの絵本を題材にした作品を続けて舞台化してきたが、今回は谷川俊太郎の戯曲をとりあげるというので、それはまたすごい、とたのしみにしていたのだ。
詩人の紡ぐうつくしい言葉たちが、生身を通してどんなふうに響くのだろう。
3月21日(木)から24日(日)
空っぽ人間<EMPTY PERSONS>第七番「部屋」
劇場 Broader Houseにて
詳細はこちら。
遊くんのことは時々、このブログに書いてきたけども、さてそして。
実は、今年9月のゴゴアメ公演は、演出を彼、大澤遊くんにお願いしているのです!
芝居でわたしの本を演出してもらう。という経験はほとんどいままでなくて。
ほとんどない、というのはちょっとはあるのかってヘンだけども、いわゆる「外部作品」に本を書いたことはあるのですが、わたしのプロデュースで演出をほかの方に頼むのは今回がはじめてになるのです。
どうなるでしょう!? 自分の作品じゃないみたいになるのでは、とたのしみなのです。
まあいまは、準備に追われていて、たのしみどころじゃないんだけど実際。
それで、大澤遊氏とはどんなひとか? というのはまた、おいおいゆっくり、ご紹介していきたいと思ってますが、出会いは、空っぽ人間2008年の公演、「僕の王様」を観に行ったことがはじまりだった。
この作品と演出が心に残って、観終わってから数日経っても気になり。
どういう演出家なんだろう、会ってみたい、という気持ちになって。
会ってどうするのかって、そのときはすぐ演出をお願いしたいというのではまったくなくて、ただ話してみたい、と思ったんだよね。
それで、そもそもわたしを公演に誘ってくれた知人に連絡して、遊くんの連絡先を教えてもらったのだけど、その知人というのも遊くんと面識なく、芝居の関係者でもなくて、知人から知人へ尋ねてもらったりして。
つまり遊くんからすれば、わたしというまったく知らない客から突然、「会ってみたい」という連絡がきたわけで。
それはコワイよね、なんだろう、どんな壺を売りに来たのかって。
けれども遊くんは快諾してくれ、一緒にたのしくお茶をのんでくれた。
言っとくけどわたしも人見知りなのだからね。そんなことは後にも先にもないよ。
これはほとんどではなく、キッパリないのです。
それから彼の演出作品、または彼が演出助手で参加している作品を観に行ったり、お酒をのんだり(遊くん酒強い)、いろんな話をして、やっと、一緒に作品を作れることになったのですが、そこまでの話はまた。
遊くんから、今回の「部屋」出演者たちも、ずっと「いつか一緒に」と言っていた方たちなのだ、と聞いた。
出会いがなにかを結ぶまで、時間がかかることがある。
でもきっとその時間の分だけ、実るのではないかな。
わたしも客席にてそのなにかを感じとってみたいと思う。