地下鉄に乗ったら、車内アナウンスがごく淡々と、
「先ほどの人身事故による影響により、現在、行き先未定となっています」と告げる。
うんうん、待って。行き先が決まってない電車って・・・
これ、都心のビジネスマンをいっぱい乗せた電車じゃない。
なんでいきなり、ボヘミアンなの?
カッコイイわ! いいの行き先なんか。どこへでも行ってちょうだい! って気になるじゃない。
ならない、ならない。
(以上「電車シリーズ」がおもしろいといってた助ちゃんにサービス)
ちっちゃくてきらきらしたモノが急に欲しくなり。
ちょっとピアスに見えるような、イヤリング。
でも落とすんだろうな。その前にやっぱり痛くなってはずしちゃうんだろうな。
岸本佐知子翻訳の短編集、「変愛小説集」(1と2)がおもしろかったが、今年出た「居心地の悪い部屋」岸本佐知子翻訳(角川書店)も、やっと読んだ!
こちらは不安や悪意や恐怖などがモチーフになった作品を集めたものだが、岸本編なのでもちろんどれも奇妙、うっすら白い闇という感じ。
わたしは中では「チャメトラ」、「潜水夫」(中ではいちばん何気ない、というか、リアリスティックなものだが、意外とこれが)あと「ケーキ」が好きだった。
訳文はいつもながらすてきに読み心地がいい。