最後の寒さらしいけれども、さ、寒過ぎる・・・
食卓には春の兆し、ほたるいか、あさつき。あ、隣のは里芋サラダ、美人ママに教わった美人ママサラダね、これは既にうちの冬の定番。
少し前に、沼田まほかるの「九月が永遠に続けば」(新潮文庫)を読んだ。
沼田まほかるを読んでいなかった。って、読んでないのはいくらでもあるんだけど。
ホラーサスペンス。怖がりの癖に怖い本は、時々読みます。怖いけど。
女性の作家ってまた、怖いこと書くとほんっとうに怖いでしょう!!
女性とは・・・恐ろしいよ・・・ほんとうに・・・
だからもうビクビクしながら、本の端っこを持って(そんなことしても)、怖いところは薄目で(そこが面白いのに!)
でもこれはね、怖いところやドロドロ厭ぁーなところ以外のところにも、いいところがたくさんあって、すっかりはまってしまった。
エンタメであるし、お話も人物像も既視感あるのが残念なのだが(ナマイキ言いました)、書き方で読ませる。それが、単に「うまい」と言ってしまえるようなものではない。
こんなふうに書けるって・・・どうなってるんだろう、とまた思う。
しかもこれがデビュー作、それも56歳のときだという。ほんとにどうなってるの!?
年齢だけじゃないと思うけど。「大人」の作品はいい。著者の歳など知らずに読んでる間から、人生のいろいろを知ってるひとじゃないと、こうは書けないよなぁとひしひしと感じていたもの。
知らなかったなんてもったいなかった。けど、いいのだ、これから沼田まほかるを読める。いいでしょう、なのだ。