ええいっと、鎌倉まで足を伸ばしてきたのだ。
なにもかも途中で。
端っこに映ってるのは富士山。よくわからない写真だけど、実際は湘南で富士山をあんなに大きくきれいに見られたのは、初めてだったわたし。
冬のほうが空気が澄んでいるからか。海も青くきれいだった。
年末にこんなふうに出かけるのなんて、したことなくて、なにもかも途中だから落ち着かないのも当然だけど、必要以上に意味なく気が引けてしまった、まったく貧乏性だ。
でもひとでは多く、そうかこんなふうに、年末の慌しさからしばし、解放されに来たりするひとたちもいるのだな、いいなーと思った。そういうひとたちは、仕事も掃除もきちっとしているのかも知れないが、そこは敢えて考えず、
「そうだよ! 掃除なんかせず汚いままでも、歳は越せるのだ!」
と強く思ってみた。
まあ、帰ったら、年末と関係なくもいろんなことが次々起こっていて焦っているわけだが。
ぽかりと時間の宙に浮かんだような、浮かんでるのでなく、沈んでるような、なにかフシギな経験だったよ。
井上蒲鉾を買おうと思ったら、お正月用の品はあしたからです、って、買えなかったけど。