西京漬け、うまく焼けるかといつもはらはらする。
わたしはフライパンで、どうしてもちょっとだけ蓋して蒸してしまう。でもすごく美味しく焼けた、うれしい! 鮭の置き方が逆さじゃん、とか言わないでよ、てきとーなんだから。
涼しー! 涼しいたって、すぐまた暑くなるんだからね、いまのうちに、やることやっとかないと、と思うんだけどダメね。折れてる。
いきなり涼しいと身体が・・・ひたすらねむいー!
けど、きのうの晩、窓を開けていたら、ああ初秋ってこんなだよなあ、もうじきなのだろうな......、わくっ、とした。はっ、いまのわくっはなんだろう? むう。歳をとったら夏より秋、と言うけど、そんなのいかにもでやだ、と抵抗していたのかわたし。いっぺん、心に正直になってみよう......、うんっ、秋、待ち遠しー! きゃきゃきゃ! って阿呆か。
うちの母も「若い頃は夏が大好きだったのに」と言う。
母は四国(香川)の生まれで夏は、もわっとして暑かっただろうにな。
そんな母は四国で暮らした月日より、もはやこちら関東で暮らしているほうがずっと長い。
わたしはなぜか、しょっちゅう海が恋しいのに(わたしの生まれはこっち)、海のそばで育った母が、海辺の気候は合わないと行きたがらない。
生まれ育った場所からどうしたって離れがたい人たちもいるし、遠くへ移り住んでその場所を愛する人もいるし、ずっと移動し続けたい人もいて、人間ってへんだね。
「場所」をただの「場所」と思わない、いちいちなんらか思いいれて。