バチマグロでもこれすごく美味しかった。あ、れんこんのきんぴらの入っているお皿は、小学校同窓生のジュンヤ先生作品。写真じゃちょっとわかりにくいけど、素敵な器。いい色で、ふつうのおかずが素敵な感じに。日々、活躍しています。作品がひとの暮らしの中で生きる、というのは、ガラス作家のマナちゃんもそうだけど、いいなあ、と思う、ほんとに。
スーパーから出たら、前を歩いていた男女(夫婦かなと)の彼が彼女に、「そうそう、クリスマス、決めました! やっぱりサムゲタンはやめて、七面鳥にします!」きっぱり宣言するではないか。
なに! 決めましたか! えっ? シチメンチョウ、とおっしゃいましたか! 彼が作るんですね、すごいですねえ!
「だって食べたことないから」と彼が言う。おお食べたことなくて、作りますか。わたしはぐぐいと前へ出て、不自然極まりないほど二人の真後ろにぴったりついて、耳をそばだてた。彼のディナー予定の話はまだ続いているのだ。
「で、......は......でね、......は、......にして......」彼女はふんふん頷いている。
だがしかし、周りの音がうるさくて、聞こえないよう! 「えっなになに? もいっかい言ってー」と二人の間に入っていっちゃいそうになった。ああ聞きたかった。七面鳥そのほかはなんだろうな。めちゃめちゃたのしくなるあたち。見知らぬひとのディナーの話で。食べるわけでも見るわけでもないのに。聞くだけで、たのしくなるんだもん。簡単にたのしくなる選手権に出られるな。
さて、みなさんは決まりましたか? ふふふー。