そんなふうに、春先からずっと心が散り散りだったから、つい気を抜くと、たとえば道を歩いてたり、スーパーで野菜を選んでるときとかに、突然、涙が出てきて弱った。
怒涛の劇準備中だから、そうそう気を抜いてはいられなかったけれど。
連絡事項が多くて毎日メールもたくさんして(現在進行形中)、でも、ときどき、妊娠中のみな吉にメールした。みな吉は、やはりなぜかふいに泣けたりするようで(なぜか、というのでもなかったのでしょうが)妊婦は心が乱れてこまる、とメールにあった。わたしも同じだよ。おなかのなかになんかいるかな。などと冗談を返したりした。
みな吉とは、前のプロデュース、シエラザードのときからのつきあいで、けっこう、長いつきあいになる。みなは、もともと、面倒見のいいところがあったが(わたしも面倒見られてるクチか)妊娠してからのみなは、どんどん、母になっていく感じがあって、すごいものだなー、と感心したりにやにやしていた。わたしよりも、うんと若い、いや、うんとうんと若い(これでいいか?)友であるが、急に追い越されて、大人になっていくような。それでもそんな変化が、わたしには密かに、可愛かったりもした。
訃報のショックのあと、沈みきっていたときに。
病院のみなから、赤ちゃんが無事に生まれたメールをもらった。珠のような女の子、誕生だ。
うれしかった。すごく。誕生も、そしてたぶんベッドからメールをくれたことも。
かなしいときも、ちゃんと、うれしいことはうれしかったのだ。
ああ、でも、めまいがする。
みな吉は退院して、しばらくご実家で過ごすそうな。
我々はみんな、赤ちゃんに会えるのをすごく、たのしみにしている。
それまでは、ばんばん、赤ちゃんの写メを送ってほしいな。わたしは自分は生まないくせに、生まれたてのひとの赤ちゃんを見るのが大好きなのだ。
みなかーさん。こころから、おめでとう。それから、ありがとう。
ブログお休み中に、ホソノデザインが夏のゴゴアメの公演情報コーナーをアップしてくれた。情報は随時、追加して更新していきますが、まずはぜひいちど、ご覧くださいませ。
こちら。わたしのおなかにいるのはこれでした。と、格好つけておこうかな。
格好つかないか。