照明の志村さんにお誘いいただいて、一昨日はタキと二人、府中の森へ、
ジャズトランペットのコンサートに行ってきた(二日酔いでね)。
ホールで観る志村さんの明かりは、ものすごくきれいだった。
一年じゅう忙しく飛び回っている志村さんだがこんなふうにごくたまーに、呼んでくれることがある。
たまたまなのだろうが、わたしが「迷っている」ときに呼んでくれる。
「おれの明かりを観にくるか?」と。
「はい!」と言っていく。
で、ジャズ好きのタキが隣りでコンサートをエンジョイしているあいだ、
わたしは心眼で志村さんの明かりをみつめるべく眉間に皺寄せて精神統一している。
だんだん、見えてくる。じわっとゆっくり、見えてくる。
師匠!! 迷いがふっきれました!!
ってまた嘘を書いているが、でもこれ、真実でもあるのです。
タキはCDを買い、終演後トランペッターのサイン会でバッチリサインもしてもらい、満喫。
ところで志村さんが、開場時間に「楽屋受付」に来いと言っていて、
開場しているのに会えるのかなあとついウッカリ考えてしまったけど、
灰皿の前に、見慣れた姿で座っていたのを見て、笑ってしまった。
そうね、いつもこうだよね、開演ギリギリまで調光に上がらないよね・・・
帰りにタキと迎え酒して、夜歩く。
居酒屋のお兄さんが携帯カイロをもみながら、
「今夜は冷えますから、よかったらどうぞ!」と渡してくれたのだ。
あれはうれしかった。ほんとに寒くてぶるぶる震えてたのに、カイロひとつであったかくなった気がして、浮かれて少し、歩いたのだった。
酔って歩きながら、へんてこな写真、夜道の影法師とか、真っ暗な路地とか、いっぱい撮った。
うちはすぐそば、わたしは迷子じゃないだろうか、ちゃんと帰れているのか。