「じゃ、一杯だけ......」
その言葉の意味するところは、稽古終わって疲れたね、少しだけ呑んで帰ろうよ、なのであるが、ゴゴアメの稽古が始まっておおよそ一ヶ月、額面通り『一杯』で終わった例がない(当社比)。
そして、日々何十回と稽古を重ねているのに、素面で帰路につけたのがたったの四回(当社比)。
こんなに毎日のように呑むなんて、イマドキ演劇界からすると流行らないらしい。
個人的には、お酒を呑むことが好きなのでドントコイと思ってはいる。
周囲は経験豊富な出演者やスタッフ。
ためになる話が随所に転がっており、その場にいるだけでもジュウブン新鮮で、そして楽しい。
しかしながら、いかんせん肝の臓が心配ではアル。
昼夜の稽古が始まり、体力の消耗が激しくなってきたところ。
「一杯だけ」
そう言ってふらり立ち寄った店で『ウコンの力』をもらった。
素敵なサービスだなぁ、と小躍りし、即座に4、5杯は呑んだ。
なんとなく意味ないだろうという気はしている。