『悪意の研究』の作者タカギさんが、質疑応答と読み合わせ見学、その他諸々のため稽古場へいらっしゃいました。
写真がぶれぶれで申し訳ないのですが、リュックを背負ったその動きがスカイフィッシュなみに高速のためハイスピードカメラでも撮影が困難だった、ということにしておきます。
時は遡りまして、ボク自身が演劇を志した後の今年の新年会。
久しぶりにお会いした先輩脚本家に「お前ね、タカギノボルは天才だから(演劇をやっても)いいんだよ。お前は......ただモテようと思ってそういうことすんじゃない」みたいなことを言われ、ナニクソと思いつつも、ほうほう、タカギノボルという人は世間で認知されている天才なのか、とも思いました。
爾来、タカギノボルという人の動向に着目するうち、自分の劇団の旗揚げ準備公演があり、鵺的の公演『暗黒地帯』があり、諸々大変お世話になりました。
ボク自身、今ではすっかりタカギノボルファンの一人なのではないのかなと思います。
実際、タカギさんは憎めないキャラクターの方で、たとえなぜか「オサカナ、オサカナ」と呼ばれていてもにんまりと微笑を浮かべているし、まるで高名な武将のようにハッハッハと豪快な笑い方をする。
でも書きあげた作品は腹黒い(らしい)。
どうか『悪意の研究』をご覧になって、タカギノボルという人の研究をもしてみていただきたい。