午後から雨になるでしょうプロデュース「午後から雨になるでしょう」、
こちらはワタクシ、エンシュツ、ヨシナガのブログと、エンシュツジョシュ、金弘哲くん(ことカナザー先輩)の稽古場日記がありまして、どちらも日々更新中です。どうぞよろしく。
そしてただいまチケット発売中です!
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写真は堀広希、高校3年生、ミホ、ユメと同じくIVYカンパニー所属。
「ゴゴアメ」には浩樹と広希がいて、たいへんややこしいことになっている。
ヒロキ(老)とヒロキ(若)、ヒロキ(古)とヒロキ(新)である。浩樹もまだ若いのに。
しかし呼ぶほうが困るので、呼ばれるほうは別にいいのか、と思ったら、ヒロキ(老)が「いや本人たちも困ります、ヒロキ、ヒロキさんって呼び合ってるとなにがなんだか」と言っていた。
しかも、出演者には平山「ヒロト」くんもいる。セイユウなんて平山くんにむかい「じゃあもうヒロキにしちゃったら」と無茶苦茶を言う。
そうなるとヒロキ(嘘)もアリということなのだろうか。(助けて~)
えーホリヒロキ、です。
IVYカンパニーは年に一度、ダンスの発表会を行っていて、これがとてもレベルが高く、発表会を越えた見応えのあるショーになっていて、わたしも観に行くたびに驚かされている。その発表会のなかで、いったい何曲踊ってるの? というくらい、ホリヒロキはたくさんのダンスを踊る。スターなのである。
去年か一昨年だったかな、発表会が終わったあと、美代子先生とセイユウに会いに楽屋へ向かうとき、ヒロキ(若)と会ったら、「シエラザードまたやんないすか?」と言ってくれた。
わたしは芝居をやったかと思うと何年もやらなかったりするから、もう誰も、「やんないの?」などと聞いてくれない。「きみだけだよ」と言うと、おれが見たやつ、ああいうのまたやってくださいよ。
作家が二人いて、一人は一人の妄想なの(そういう話でした...)と覚えてくれている。
よく覚えてるねえ。感心すると、「いやけど、おれあのとき、まだ小学生だったからよくわかってなかったけど」と答えるので可笑しくなった。
「そうかー小学生だったか」
小学生だったのにちゃんと観てくれてたのね、そしていまではわたしより背が高いのね、
なんかいろいろとすごいな。
「こんどは出てよ」「マジっすか」と軽口を叩きあったことは、ヒロキ(若)は覚えていないだろう。
そこがきみの運のツキさ。
よく、若さがないとからかわれている、頭が良くて大人みたいに喋るヒロキ(若)だが、
わたしに言わせるときみはやはりまだまだ若い。
年寄りは自分の芝居の内容は忘れていても、1年前や2年前の無駄口は覚えてるものさ。
(そうか?)
そんなわけで、しかし、客席にいた小学生が出演してくれることになり、わたしはものすごく、
しあわせである。
ホリヒロキには、森海月(わたしのこと。なぜ名前が違う? それはまた別に書きます)の本に
出演してもらう。
小さい頃から何年もこの世界の仕事をしていて、勘も知恵もあって、でもこういう小劇場の芝居ははじめてのヒロキを、どういうふうにエンシュツしたらいいのか、わたしのような未熟者にはわからない。正直に言う、なんの作戦もない。
ただヒロキがわたしたちの芝居を観てなにか感じてくれたこと、それがあって、たぶんそれを信じていれば、あとはただ、みんなと同じく、ちゃんと向き合ってみようと思ってる。