きのう出し忘れた一品。小松菜と桜海老炒め。
タカギくん、小松菜はほうれんそうと違ってシュウ酸が少ないから、きみにおすすめだよ。
ゴゴアメの短編4篇中、まだ上がっていない最後の台本がタカギノボル作品で、きのうウチに
「持ち込み」(業界用語。締め切りまでに上がらず、打ち合わせ当日に原稿を持ってくること。厳密に言うと当日にメールで原稿を送り、あとから、疲弊を全身に表しながら作家がやってくること。疲弊の表しかたに作家のキャリアが出る)
あたふたと掃除と料理をして待っていると、まさに疲れきったタカギノボル来る。
まずは彼の主宰する鵺的公演の成功を祝って乾杯。
で、こちらの短編、悩んだがなんとか先ほど上がったというので、慌ててメールチェックして、プリントアウト、読ませていただく。
なんか忙しいなもう。著者近影を撮ろうと思ったのに、忘れたじゃないか。
で、その間、疲れきったタカギノボルには梅酒を飲ませておいたら、簡単にへろへろになっていた。
初見のため、まずは大まかな感想をお伝えして、これから読みこませてもらい、また土曜に打ち合わせさせてもらうことにした。これで来週には役者たちにも読んでもらえるはずである。
しかし、まだ一度しか読んでないのに、朝起きるなり、なんとなくシーンのイメージが頭に浮かんだ。
タカギノボル作品は基本的に「会話劇」であるが、言葉にならぬイメージも多く持っているとわたしは思う。わたしの演出でどれだけできるかわからないが、骨を折りたい。
ともかく、タカギノボルよ、たくさん悩んでくれて、ありがとう。
さて、わたしの本も先週末に役者に送ったばかり。
前回に書いた、読解能力と比喩表現に優れた役者、フジオカユタカ(今回は作家のひとりでもある)が、感想メールを送ってくれ、いやがおうにもどきどきしながらメールを開封。
わたしの本にいったい、どんな比喩を。
そこにはこう書いてあった。
「実は、川でした。」
うん! さすが! よくわかりましたね。鋭い読みに感服いたしました。
そう、わたしが書こうとしていたのは、まさに、川、なんです。
ってなんでやねん! とひとりノリツッコミをする。
次はタカギノボルの本に、フジオカユタカがどんな比喩を使う気なのか、期待大である。
これで突然、ふつうの感想を言われたら、それはそれは残念だろう。
とまあ、ふざけていますが、反響しあえる日々がたのしくて。
本日からいよいよ稽古開始。響きあって、いきましょう。
みなさま、チケットはあした8月20日(木)から発売です。響きにきてくださいませ。